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■嫁の買物ブギ。
2004年10月13日(水)
休日の昼下がりに嫁が言った。

「私、買物をしに新宿に行きたいの」

娘・R(1才)は寝てしまっていたので

「Rは僕が見ているから行っておいでよ」

僕は留守番を申し出た。Rが生まれてこのかた、嫁は片時も
Rを手元から離すわけにいかず、一人でショッピングなど
出来なかったはずだ。だから久しぶりに羽根を伸ばしてきても
よかろう、と思ったのだ。

見よ、何という妻思いの夫!

本当は単に出歩くのがめんどいだけだったのだが、
嫁は快く出かけていった。

「うふふRさん、やっと二人きりになれましたね」

などとアホな一人芝居をやってみたが、Rはぐっすり
眠ったままだった。ああんお父ちゃんを構ってくれよう!

ぷよぷよと肉厚のあるほっぺたであるとか、ムチムチとした
おなかをツンツンしてみたが全く起きる気配がない。

なんかポカンと一人取り残されてしまったがまあいいさ、
嫁、ゆっくり買い物して来い…僕もウトウトと寝てしまった。

かつかつかつかつ!

どれくらいの時間が経っただろうか。妙に慌しい足音がして
目が覚めた。嫁が帰って来たのだ。嫁は玄関のドアを開けるなり

「た、ただいま!Rちゃんは?」

血走った顔でハアハアと息も切れていた。
嫁は何をそんなに慌てているのだ?
慌てないでお嫁サンバ。女はいつもミステリー。

「んー。ずっと寝てゆよー。僕チンも寝てたー」

嫁とは対照的に僕は、ゆよーんとけだるい態度で答えると

「何ですって!Rが起きて泣いてるんじゃないかって
 心配で心配で急いで買物して帰ってきたのに!
 泣き叫ぶRを抱いてオロオロしてるあなたを想像してたのに!」

おいこら僕を何だと思っている。

嫁に解放のひとときを与えたつもりであったのに、
嫁は僕を全然使えないものと思っていたようだ。

嫁よ。僕は無能の夫かもしれないけど、
お留守番と子守ぐらいできるんだよ〜。

だからこれからもたまには一人で買い物行っていいよ〜。

僕はRとオルスバーン!
むちむちRはニクジュバーン!

お肉のしわとしわを合わせてしわよせ〜。

お留守番のハセガワー!

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