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■ミーの心は貴女の瞳のトリコロールざんす。
2004年10月11日(月)
セレブで優雅な午後のひとときを気取ってみるべく、
おフランス料理店でランチしてみるか!と思い立った。

新聞のチラシに割引券が入っていたからな!
(このへんがとてつもなく貧乏くさい)

嫁と娘・R(1才)を引き連れて向かった店は
石塚(でぶや)が来たことがあるという。
じゃあたぶん美味いのだろうという期待もあったのである。

割引券効果のせいか店は満席で、20分ほど待たされてしまった。
所詮練馬区、その程度の貧乏人が多いのである。

ようやく席に案内されると、女の子がメニューを持って来た。
結構可愛い、どこか親しみの湧く笑顔の瞳が気になった。
いかん。こんなことを嫁に悟られたら…。平静を装って
注文したコースを確認したが、

「何か苦手なものはありますか?」

と彼女が聞いてくるので更にドギマギしてしまった。

沢山ある。ナスとピーマンとブロッコリーとカリフラワーと
シイタケとニガウリとアスパラガスとモヤシとニンジンと
虫の居所が悪いときの嫁と…

全部言いたかったが、まるで給食大嫌いの偏食小学生みたいなので

「いえ、大丈夫です…」

と答えてしまった。幸い料理は美味しく、苦手なものは全部
嫁の皿に投げ込んだので、貧しい料理に慣れきった僕の舌でも
堪能することができた。

Rはやたらとスープを飲みたがり、スプーンで何回も口に入れても
「あだ!」「うだ!」と要求するので、1才2ケ月のうちから舌を
肥えさせてしまっていいのだろうかと悩まないでもなかった。

しかし嫁は、客席の中に母親と来ている小学生らしき
女の子を見て

「あんな小さいうちからこんな店に来て!」

怒りをカンカンと露わにしていた。割引券に誘われて来る
僕らと住む世界が違うのだよきっと…。

店を出る時に、先ほどの女の子が

「お待たせしてすみませんでしたね」

にっこりと声をかけてきたので僕の小さなハアトは
ズッキュウンと弾けてしまいそうになった。

お、思い出した!

何故か親しみを覚える顔だなあと思っていたのだが、
この女の子は、遠い昔にちょっとだけムフーな仲になった
カナちゃん(仮名)に面影が似ているのだ!

「いやいや別に。ごちそうさま」

あくまで平静を装わなければならない。
そんなことを嫁に悟られてはいけない。
更にカンカンに怒ることであろう。

フレンチカンカン。

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