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■娘を抱けずに嫁を抱く。そして汗だく。
2004年07月30日(金)
深夜・仕事から帰って来ると、その物音で娘・R(11ヶ月)が
起きてしまった。

夜中に起きてしまうと再び寝付かせるまでが大変である。
朝までノンストップで寝てくれるのが理想的なのだが
そうすると仕事に行く僕は朝しかRに会えないことになり
それはそれで寂しい。

なのでRが夜中起きてしまうことはちょっと嬉しかったりもする。
しかもRは僕に擦り寄ってきて

「抱っこしてえ」

とばかりに僕に手を掛けてきたので

「うををん。Rちゃん可愛い〜」

着替えもしないまま飛びついて抱き上げたら

「ぎゃわああああああん」

泣き始めてしまった。何なんだっ。

それを見ていた嫁が

「はいはい、おっぱいあげましょう」

Rを奪い取って授乳を始めたら、Rはぐっすり寝てしまった…。
ひとり取り残された僕に

「ふふ。アナタが今日抱っこできたのは正味3分」

嫁が意地悪な笑みを浮かべた。じゃあ代わりにお前を
抱かせろー!と、いつもおなじみのパターンで嫁を
押し倒した。どうせ嫁は

「イヤー!眠い!」

と、これまたおなじみのパターンで断わるのだろう、と
踏んでいたのだが別に嫌がる雰囲気はなく、
むしろいらっしゃいといった感じで…。

あれ、いいんですか。じゃあ、すみません。失礼をば…。

久しぶりに燃え上がってしまった。いつもこうだったら
いいのに…。燃え尽きた頭の中でそう思っていたら

「明日、Rと実家に帰らせていただきます。
 帰ってくるのは日曜日です」

なんですとー!聞いてないよ!

嫁の甘い素振りの裏には罠があった。

試合に勝って勝負に負けた感じである。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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