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■セーラー服ときかん坊。
2004年07月04日(日)
栃木の田舎から母が遊びにやって来た。

「東京のオサレなデパートで、R(10ヵ月の娘)の服を
 買ってやるからさ」

という有難いばば心に甘えることにし、嫁と母とRを
引き連れ西部警察デパート(仮名)へ出かけた。

「いらっしゃいませ!サマーバーゲン開催中でございます!」

図らずもデパート内はバーゲン中であり、人でごった返していた。
人ごみが嫌いな嫁は一瞬にしてカリカリし出し、Rは興奮して
お昼寝の時間なのに全然寝ない。

服選びは嫁と母に任せ、早く済ませてとっとと帰ろう…と、
僕は適当にブラブラ見て回っていたのだが、
「コムサ・デ・主水」(仮名)の店のディスプレイが目に留まり、
はたと立ち止まった。

赤ちゃん用のセーラー服があるではないか。

僕は高校が男子高であったためにトラウマを負い、
セーラー服こそが女性の最高の衣服であると崇めている。
よって今はRにセーラー服を着せることが人生最大の夢である。

かつて大型子供洋品店「アカチャン奔放」(仮名)に行った時も
探したのだが、在庫がなく涙を飲んだが、さすが有名メーカー
コムサデ主水。

「これ欲しい!これ買う!これRに着せる!」

これだけは譲れない、と強引に買ってしまった。
これをRに父おん自ら着せ替えて…うへへ。
僕のそんな姿を見て嫁は呆れたのか

「この人、セーラー服が大好きなんですよ」

なんと母に説明しているではないか。待てこら。
勝手にカミングアウトするんじゃねえ!

「何よ、お前はセーラー服が好きだったのかい」

母が怒涛の詰め寄りを見せる。あたかもエッチな本を母に見つかり、
なおかつ好みまで分析されてしまったかのような恥ずかしさ。
この年でこんな恥辱を味わうとは…。こうなっては

「ああそうだよ!好きだよ!」

僕はもう開き直るしかなかった。

「じゃあお母さんのセーラー服をあげようかね」

ぬふ、と母が笑った。筆舌に尽くしがたい、恐ろしいイメージが
頭の中に浮かび、血の気が引いた。分かりやすく言うと、
橋田寿賀子がぱっつんぱっつんのセーラー服を着ている姿を
想像するがいい。

「いや、死んでもいらないから!」

「親に向かってその口の聞き方はないでしょうが!」

サマー暴言開催中でございます。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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