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■娘…初めての病気。父…ほとんど病気。
2004年06月24日(木)
「けへっけへっ」

ここ数日、娘・R(10ヶ月)が咳をするようになった。

「あなたのタバコが悪いのよ!」

嫁がここぞとばかりに指摘した。Rには悪いと思いつつ、
僕は家でタバコを吸っていたのである。さすがに同じ部屋では
吸わないが、嫁はこれを機に屋内全面禁煙の構えだ。

僕の最初の娘であり最後の恋人であるR。
俺にはお前が最後の女。お前のためなら喜んで死ぬる。

そう決心した僕は、その日1日家でタバコを我慢することに成功し、
翌朝得意満面で嫁に報告した。

「僕は昨日、家でタバコを吸わなかったぞ。
 見よ、このキレイな灰皿を」

いつも僕のパソコン机に置いてある灰皿には吸殻が一本もない。
これが動かぬ証拠である。しかし嫁は

「あら、あなたが自分で洗ったのかと思ってたわ」

夫の我慢にまるで気付いてなかった。

「僕がそんなことするわけないだろー!」

結婚してから僕が皿1枚洗ったことがあるか!
そのへん長くツガッてるんだから分かるだろ!
いや、突っ込みたいのはそこではなく、僕の
地味ではあるが我慢との闘いを分かって欲しかったのだよ。

もう嫁はいい。せめて、Rの咳が収まってくれれば
僕も禁煙をした甲斐があったというもの。

「Rちゃん、大丈夫かい?」

Rの顔を覗き込んでみたが…

「けへっけへっ」

振り向いたRは相変わらず咳を繰り返し、しかも…ぎゃー。
鼻水が滝のように流れていた。

「い、医者じゃあ!嫁、医者に連れてって!」

R、初めての病気である。可愛そうになってRを抱きしめた。
医学の知識がく、苦しそうなRを抱いてヨシヨシとあやすことしか
出来ない自分の無力さよ。

これで熱があるようだったら会社を休もうと本気で思ったが
体温は平熱なので嫁に託すことにした。

ここ連日の暑さのための夏風邪なのか、それとも僕のタバコが
悪いのか。タバコをやめてもRの症状が変わらなかったので、
無罪を主張したいところだが、昔の人は言いました。

非のないところに煙は立たず。なんつって。

しばらく家内禁煙は続けることにしよう、と決心しつつ

「じゃあね。行ってきますよ。しっかりね」

通勤電車に乗り込んだ。

はっ。ネクタイが鼻水だらけー!

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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