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■父の悲→父の非→痴痴の日。
2004年06月23日(水)
前回の日記の通り、池袋にて酔っ払い囚人と化していた日曜の夜。
家に着いたら日付が変わっており、嫁も娘も寝静まっていたので
こっそり布団に潜り込んだ。
翌朝、軽い二日酔いで頭が重いまま出勤しようとしたところ

「あなた!」

嫁に呼び止められた。ぎく。はい。覚悟はしております。昨晩の
午前様の件に関してのお咎めですよねきっと…。

「はう。なんでしょうか」

恐る恐る返事をすると、娘・R(10ヶ月)が何やらリボンの付いた袋を持って、
というか嫁に持たされてチョコンと座っていた。

「Rちゃん。お父さんに渡すのよ。父の日だからね」

嫁が横からRの肩を押した。

「なんだって!」

酒で霞がかった頭がようやく晴れてきた。

「本当は日付が変わらない内に渡したかったのに、
 全然帰ってこないんだもん…」

「ごめんよー!」

心から詫びるとともに、胸から熱いものがこみ上げてきた。
決して二日酔いのためのゲロではない。

僕は父の日なんてすっかり忘れておったのだ。
先週の日曜日に「今日が父の日である」とマジボケで勘違いしたまま
ここの日記に書いてしまい、「来週ですわよウフフ」と多方面から
指摘される、という痴態を見せてしまったので

「もー恥ずかしい。父の日なんかこの世からなくなってしまえ!」

父の日の記憶ごと無理矢理葬り、自己完結させてしまっていたのだ。
それに母の日には僕は何もしてなかったというのに…。

嫁よ娘よ。僕は幸せです。家族になってくれてありがとう。

こんな父の日ドッキリイベントをされると、会社など休み、
償いとして家族サービスに徹したくなるものだが、それでも
もう家を出ないと遅刻する。

愛しさと切なさと申し訳なさと。
出勤の足取りは重かった。

これを、父として進まず、といいます。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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