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■不潔親父と呼ばないで。
2004年05月25日(火)
休日。それは娘・R(9ヶ月)と風呂に入れるチャンス。
仕事のある日は僕の帰りが遅いから無理である。
Rを風呂に入れるのは午後7時と決まっているので

「Rちゃん!とと様と風呂に入ろう。1週間ぶりだよなあ。
 とと様はもうRちゃんと一緒じゃなきゃお風呂に入る気が
 しないのだよ」

7時ジャストにRをとっ捕まえ、服を脱ぎ脱ぎさせていたら

「入る気がしない、じゃなくて本当に入ってないじゃないの!
 この不潔亭主!」

嫁に横槍を入れられた。だって仕事から帰ってきたら
疲れて入る気しないんだもん…。

「ま、とにかく1週間ぶりの風呂に行ってきまどろす」

Rを抱いてそそくさと風呂に入る僕。

「ちゃんとパンツも替えなさいよ!」

嫁は追い討ちをかけた。そんな、子供みたいに…。

さて、僕がRを風呂に入れるとRは必ず泣いてしまうのである。
そりゃもう爆竹のように。それでも僕がRと一緒に入りたいのは、
ひとえに父の愛である。愛はいつか必ず伝わるはず、と、
毎回願いながら風呂場に入っていくわけだが

「Rちゃん、今日も泣いちゃうかな〜?」

今回はどうだろうか、と恐る恐る浴槽に入れてみると

「でへへーでへへー」

お、喜んでいるじゃないか。いつもは嫌がる洗顔とかも
全然泣かずにクリア。最後まで「うきゃきゃ」と上機嫌のまま
終えたのであった。

「嫁ー!父の愛が遂に伝わったよ」

「あら。よかったじゃない」

風呂から出て嫁にも報告し、じゃあパンツを替えるか…と
タンスに取りに行ったら嫁が猛然と怒った。

「パンツは私がお風呂場の前に出しておいたでしょ!」

「え…?風呂場の前の服は全部洗濯機に放り込んじゃったよ。
 脱いだのと一緒に紛れてたのか?」
 
「せっかく出してあげたのに!何で嫁の愛は伝わらないのー!」

嫁はヨヨヨと泣き崩れるのであった。すまん。
愛は伝わらなかったが、1週間はき倒したパンツの
臭いは伝わるぞ。

洗濯機を開ける時は覚悟してくれ。

…そんなやりとりをRは相変わらずニコニコと笑って見ている。
風呂場での裸のふれあいにより、父との絆が深まった!

これを裸身伝心といいます。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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