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■嫁の本意は尻ません。
2004年04月08日(木)
僕と嫁と娘・R(7ヶ月)は川の字になって寝ている。
いつも僕・嫁・Rの順だ。

真ん中にいる嫁はいつも横向き、つまりRの方を向いて寝ている。
亭主に背と尻を向けて寝るとは何たることか、
とは言わないけれど寂しい限りである。

ではせめて愛娘の寝顔を見ながら眠ることにしたいと思っても
僕の位置からでは間に嫁がいるからダメである。
かといってRを真ん中に寝させるのは危険である。
僕か嫁が押し潰してしまうかもしれない。

「嫁…お願いがある」

「何よ」

「今日は僕がRの隣に寝たい」

「いいよ」

なんだか無性に寂しくなったので思い切って
嫁に頼み込んでみたらあっさりOKが出た。
嬉しい。今夜の寝床は両手に花の親子ドンブリ。
みんなで手をつないで寝るのだ!

…と思ったら嫁はまた僕に背と尻を向けて寝ている。
意味ないじゃん!Rが横にいようがいまいが
結局僕に背と尻を向けるのか!

「嫁、なんでこっち向かないんだよう」

「あなたのお尻も合わせれば、『お尻合い』よ」

あー…なるほどねえ。

それではわたくしめも、と横を向いて
嫁のお尻に合わせたのだがふと気付いた。

僕たちって知り合いなんかじゃなく
夫婦なんじゃ…。

嫁のお尻と言葉尻が気になって眠れない夜。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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