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■「日本は暑い、とデンマーク帰りの彼女はそう言った
2001年02月04日(日)
デンマークの染色家で織物職人、ヨウコさんが帰ってきた。
久し振りに顔を見たら全然変わってなくてほっとした。

拒食症だったと聞いていたからげっそり痩せてるんじゃないか、とか
「美味いもの食べに行こう」と誘ったものの、ちゃんと食べられるかどうか
心配だったのだ。

それより僕のほうがやつれてて何か言われるんじゃないかと
思っていたのだが

「変わってないね〜」

と言われ安心した…。

帰国して既に2キロ太ったというヨウコさんと一緒に
スペイン料理を食いまくった。

「ヨウコさんエスカルゴ嫌いだったよね〜。でも頼んじゃえ」

「あ!そういうアナタも茄子嫌いでしょう。
 頼んじゃうからちゃんと食べるのよ!」

お互いのキライな食べ物もオーダーして、無理矢理残さず食べた…うげ。
やめりゃよかった。

「ヨウコさん、相変わらずオヤジにもてまくり?」

「そうなのよ!こないだヴィザを更新しに大使館に行ったらね、
 そうしたら係員が『大使がお待ちです』って言うのよ」

「大使の部屋に通されたの?」

「そう。何か私、悪い事したのかと思って不安になっちゃった」

「で、何言われたの?」

「タイ料理とフレンチ、どっちがいい?って」

「…は?」

「食事に誘うナンパだったの!!」

「ぎゃはははははは!!」

「しかもフレンチ、マズかった!」

「行ってるじゃないかよ!」

それからヨウコさんは1度デンマークに来ないか、と誘った。
でも、行けるわけがない。遠い目になった。

僕らしか客がいないバーで飲み明かした。
ヨウコさんは9日までいるそうだ。
もう一度ぐらい、会いたい…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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