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■彼氏彼女の黄昏。
2001年01月15日(月)
彼女来襲。
夜10時頃たまたま家にいたら「今家の前にいる」との電話が。
一大事だ。部屋超汚い。

Rちゃん(近所の超美少女)の写真隠さなきゃ。
↑これ、もうお約束だねえ。

彼女とは先週末あたりに電話でケンカ別れしたまま音信不通だった。
理由は他愛のないものであるが…。

僕は後のフォローをする気力がなかったし、できる自信がなかった。
僕から謝らなければと思っていたが、とりあえず思っていただけで
日にちがあっという間に過ぎた。

やってきた彼女は初っ端から泣きそうな顔。しばし沈黙。
さては別れ話にでも来たか、そう頭の上の方でちらりと思ったが

「ごめんなさあああい」

地を這うナメクジのようなじめえええっとした声が出てきた。

「あなたに迷惑ばかりかけてごめんなさい」

「あなたをいつも縛ってしまってごめんなさい」

彼女はいつもこう謝る。

逆である。僕の日記を見ている人なら分かると思うが…。
早く結婚したい彼女を適当に誤魔化しつつ
好き勝手やっている僕のほうが彼女を振り回し、追い詰めて、
その結果、今、僕の目の前で泣いている。

それなのに彼女はどうしていつも卑屈なんだろう。
迷惑かける、とかそんなことを言って欲しくない。

僕は既に彼女とはそんな他人行儀な関係ではないと思っている。

「私、あなたの役に立ってる?」

役に立ってるどころではなく、彼女がいなかったら僕はとっくに
自ら命を絶っている。

僕は彼女である。彼女は僕である。

向こうがそう思っているかどうかは知らないけど。

今まで死ななかった事が良いことかどうか、これも分からないが
生きている以上は感謝せねばなるまい。

でもそんなことは言えない。恥ずかしいから。だからここに書く。
どうせ盗み見してるだろうから。

「私、あなたの役に立ってる?」

もう一度彼女は言った。依怙地な僕は

「ちゃんと、立ってるよ…」

ぶっきらぼうに返事するしかなかった。しかし彼女が

「ちんこが?」

と下らないギャグをかましたので思わず頬をひっぱたいた。

「私、真面目な話するのは苦手なのよ…」

頬を押さえつつ笑っていた。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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