■母、事故る(ちょびっと)
2000年11月05日(日)
栃木の母親が事故ったらしい。
深夜、コンビニで隣に駐車していた車のヘッドライトに
かすった程度だったが。
「おらあああ!!降りて来い!!」
すんごい形相でやってきたその相手は、
栃木には日光名物タマリ漬けにするほど
うじゃうじゃいるヤンキー兄ちゃん。
母親が車から降りて相手の車を確認してみると
ヘッドライトにかすり傷がついてしまっていた。
母は謝ったのだが
「どうしてくれんだよっ!!あさってこの車でドライブ行くんだよ!!」
「ごめんなさいね。私が悪かったからさ。修理代も出すよ」
「こんな時間じゃ修理工場やってねーじゃんかよー!!
こんな傷がついちゃみっともねーべ!!」
母親にとってはいかついヤンキー兄ちゃんも
やんちゃな坊ちゃんぐらいにしか映らないらしく
「ひょっとしてドライブ、彼女と行くんけ?」
ウヒヒと茶々を入れる始末。反省しろよ。
しかしヤンキー兄ちゃん、図星だったらしく
「うるせええええ!!!」
顔を真赤にして怒る怒る。
「あら〜せっかくのデートに水を差しちゃって悪かったね。
おばさん、修理代、あなたの言う通り出すからさ、いくら?10万?」
母も自分の非は認めているのでちゃんと謝るところは謝ったようだ。
「いや、ヘッドライト取り替えるとしたら3万ぐらいなんだけどさ」
この兄ちゃん、いかにもな栃木の素朴なヤンキーらしく
相手からぼったくろうという気は全くないらしい。正直なもんである。
ガーッと怒るだけ怒ったら落ちついてきたらしく
「じゃ、今はお金ないんだけどさ。家に帰って取って来るよ。
私はXX(地名)の○○(名前)ってんだけどさ、
15分ぐらい待ってくれっけ?」
と母が一旦帰ろうとすると
「おばさん大丈夫?道暗いよ?気をつけて下さいよ」
などと心配そうに声を掛けるようにまでなっていた。
結局その場で示談成立。
しかし丸く収まったからいいようなものの、
いい年なんだから気をつけて欲しいもんである。
母は今回はちゃんと潔く落とし前をつけたが僕は知っている…。
僕が幼いころ、やはりどこかの駐車場で思いっきり隣の車の
横っ腹に頭から突っ込んでへこまし、黙って逃げてきたのを…。
息子はちゃんと覚えていますよ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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