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■また来世
2000年11月06日(月)
母は帰った。次は彼女が僕の部屋にやって来た。
まるで黒柳徹子になった気分である。

少し人として進歩したか、一応掃除した。

「あ、コレカワイイ」

と机の上にあったピカチュウのマスコットを
目ざとく見つけた彼女。
しかしその隣に目を移した時、顔がひきつった。

ぬあんと母親が「お守りに」と無理矢理置いていった
「阿弥陀如来像」が鎮座ましているではないか。

なんでおばさんってこういうものを有難がるんだろう…。
これは隠しておかなければならなかったのに…。
やはり進歩していないらしい。

彼女、これを見て僕がまた宗教にハマリ出したんじゃないかと
思い込んでしまったかな。

(過去に「修行するぞ!!」と大書きされたTシャツを着て歩いた前科アリ)

※注:あくまでも興味本位でハマるだけです。
座禅組みながら宙に浮いたり知り合いに壷買え、
とかやってるわけではありません。たまにやるけど。

さて、いつも彼女は夜10時ごろ帰るのであるが、
別れ際よく泣く。今回はことさら泣いた。
帰る、と言ってから1時間近くもぐずぐずしていた。

ひょっとしてまた部屋の中から浮気の物的証拠を見つけてしまったか…。
見つけてもすぐには言わず、最後の最後に「これ、何?」と
問いただしてくるのがパターンだ。

でも違うらしい。なんだかとにかく寂しい、と言って帰っていった。

一体何がそんなに彼女を泣かせるのであろうか。
仮説をいくつか立てる事が出来る。

1女心と秋の空、で情緒不安定である。

2女の子の日なので情緒不安定である。

2女の勘で僕の浮気心を読み取ってしまった。

3女の勘で僕の顔から死相を読み取ってしまった。

…僕、死んじゃうのかしら。

2、に4000点。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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