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■東京弁と栃木弁のバイリンガルだ文句あるけ?
2000年10月17日(火)
わが故郷栃木県。くそ田舎。田んぼと山以外には何もない。
住所は「栃木県xxx郡xxx町」という。

「郡」とか「町」とか、いかにも牧歌的。
しかも役所は「市役所」でも「区役所」でもなく「町役場」!!
どんくさいことこの上なし。

町民は、もうどこかに消えてしまったつぶやきシローのように
訛りがある。

僕が子供の頃の町長は訛りが輪をかけてひどかった。

しかも年寄りだから話すとき単語の合間に
「え〜」とも「い〜」ともつかない長い唸り声が挟まる。

町民同士だったらお互い訛りまくってるので別に全然
恥ずかしくないのだが、

ある時、町の主催による何かのイベントでTBSラジオの
O沢アナウンサー(伏せ字の意味ナシ)の講演があった。

O沢さんの講演の前に町長の挨拶があった。

「え〜〜〜ほんずつ(本日)は〜〜てえべええす(TBS)の〜
O沢さんを〜お招きして〜」

別に聞いてる人達はほとんど町民だから町長の訛りなど慣れっこだし、
自分たちも訛っているので大して違和感などなかったのだが

O沢さんは時々ニヤニヤしながら聞いていた。

「それではO沢さん、どうぞ」

町長の話が終わり、O沢さんの講演である。
O沢さんは開口一番、ニヤ〜としつつ挨拶した。

「どうも。てえべええす、のO沢です」

この時ばかりは町民は自分たちの訛りを苦笑いしながら
再確認したという。

「なんだかもー、Oさんにからかわれちったよ〜。
やんなっちったよはー。

とはその場にいた母の談である。

今は東京にいる僕も時々喋る折りに栃木訛りがひょこっと出てくる。
別に大して気にしてはいない。
栃木弁は好きである。

生まれた土地の言葉だもの。
ネイティブランゲージ万歳。

だべ?
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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