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■小さなおともだち
2000年10月15日(日)
僕の友達の中で最年少の直人。
9才である。彼女はいない。いたら困る。

下手すりゃ僕が父親でもおかしくないくらいに年が離れているが
ゲーセン友達である。

子供なのにビートマニアとDDRが異様にうまい。
その辺の並のゲーマーじゃ太刀打ちできないほどだ。

直人を初めて見たのは去年の春頃のゲーセン。

ちっちゃな子供がゲーセンのビートマニアやDDRで周りの大人たちが
驚いてギャラリーの人だかりが出来るほどのテクを披露し
ブイブイ言わしていた。

それが直人だった。

僕はそのころビートマニアのインターネットランキング全国5位、と
これまたブイブイ言わしていたので、

彼の後僕がゲーム始めたら直人の方が目を丸くして驚いてしまい

「お兄さんうまいですね〜」

と逆ナンパされてから友達になった。

子供というのは何でも吸収が速く、ゲームでもすぐ上手くなってしまうが
それでもある程度はお金をぶっこまないと人目を引くほどのレベルにはなれない。

直人を見てると、子供にしては信じられないくらいの金額を
ゲーセンで使っている。
よく聞いてみると彼の父親は医者なんだそうで、

しかも休日は趣味のパチンコで(かなりうまいらしい)また稼いでしまうという、
お金が貯まってしまってしょうがない家の息子らしい。

直人を見ていると子供の能力を引き出すにはやはり財力がないと
だめなんだな、とつくづく思う。

さてこの直人、始めの頃こそゲーセンで会うと

「どうも、こんにちは!」

などとハキハキとしていて小さいのにちゃんと敬語を使う、
かわいい奴であった。

しかし近頃だんだんと態度がデカくなり今じゃタメ語。
このゲーセンの美少女店員で僕のお気に入りのRちゃんにも

「あ〜ちょっとちょっと!」

とアゴで使う始末。僕なんか怖くてできないぞ…。
しかも見るからにブクブク太ってきた…。

いいもの食ってるんだろうなあ…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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