人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年11月12日(火) 何故人は人を愛するのですか?

やはり、私は自分を見失いかけていたようだ。

先週末、ひと月ぶりに彼と会った。だけど、私の心は以前ほど激しくは揺れ動かなかった。
ここ最近の出来事の中では、彼に会えたことはとてもうれしくて楽しいことのひとつだった。だから、待ち合わせ場所で彼と会った瞬間、私は久々に満面の笑顔を向けたつもりだった。
けれど、彼は手を繋ぎ合わせるなり言った。

「お前、以前ほどうれしそうな顔しなくなったなあ。子どもみたいにすごいいい顔してくれてたのに」

冗談として、その後、彼は「愛情が薄れてきたんだ」と笑った。私はその言葉に不安を覚えた。
私としては変わらずに『愛している』つもりだったのに、行動や精神がそれに伴っていないのか?
気分的には、泣きそうになった。


土日は我が部屋で、彼とゴロゴロした。私は暇さえあれば彼に抱きついた。足元にじゃれついた。唇に、頬に、首筋に、腕に、膝に、指先に、キスを繰り返した。これらはみんな、したくてした。
だけど、こんなこと、彼以外の人には絶対にできない。考えられない。したくもない。
彼に膝枕してもらったら、眠くなった。寝入り始めた私に彼は毛布をかけてくれた。だから、深い眠りにつくことができた。

心を許せる相手と2日とちょっと過ごして、心が少し、休まった。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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