人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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2002年10月14日(月) |
佐々木(仮)家の人々 〜 娘を思う、父からの手紙 |
来年の春、2月か3月頃に母と妹と3人での海外旅行を計画していた私に、年度末は仕事が忙しくて旅行どころではないというので家に置いていく予定の父から、以下のような電子メールが届いた。
インドネシアのナイトクラブの爆弾テロは、アルカイダによるものと思われます。インドネシアには、アルカイダに近い団体が存在していることは、以前から伝えられていました。
先日の、イエメン共和国(サウジアラビアの南方)でのフランスタンカーの爆発も、アルカイダと関係の深い組織の犯行だったと、言われています。この段階で危険は予知すべきだったのではないと思います。結果論にはなりますが。 イラクに対する戦争が不可避の事態となっている今、事実上、戦争が始まりつつあるといえます。(少なくとも、アルカイダは、戦争をしています。) アルカイダとイラクは考え方がかなり違いますが、敵の敵は味方と考えているのでしょう。 イラクとの戦争は当然日本からも、イージス艦を含む大規模な軍事支援となるので、日本人が標的となることは避けられないでしょう。 したがって、もし海外旅行を考えているならば、当分の間、避けた方が良いと思います。 外務省の危険情報は遅すぎます。全く当てに出来ません。 又、旅行社等も、情報収集能力が大変低く、全く当てに出来ません。 というのも、昨年のアメリカの同時多発テロが起きる直前、アフガンで北部同盟の中心人物であるマスード指令官の突然の暗殺が伝えられた時、日本では何の反応も有りませんでした。 お父さんですら、このニュースを新聞で読んだとき、おかしなことがあるもんだなあと、首を傾げたものです。 何故なら、アフガンではアルカイダの力が強く、北部同盟は、封じ込められた状態にあったから自爆テロと言った犠牲を払う必要がなかったからです。 9.11テロで疑問が融けたような気がしました。 世界の危険予知は自分でやるしかありません。大きく世界情勢が動いている気がします。 海外旅行は慎重に。 父より
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世界情勢と政治のニュースは新聞では太い帯の文字しか見ない、テレビニュースでは聞き流すことの多い娘のことをよく知る、父のやさしいメール。 『イエメン共和国』の場所はあいつには分からないだろうと、わざわざ()で(サウジアラビアの南方)と教えてくれる父(本当に知りませんでした)。
だけど、なぜかメールの途中からフォントサイズが変わる、おかしなメール。どうしても強調したかったらしく随所でフォントカラーを変えてある、すてきなメール。
ありがとう、父。そして、おめでとう、父。 PCを購入してから2年目にして、ようやくフォントサイズとフォントカラーが自在に変えられるようになったんだね。 しかし、素人娘の私にどうやって世界の危険予知ができましょうか? それならば、慎重に海外旅行に行くよりも、まだ安全な国内旅行を楽しく満喫した方がよいかもしれませんわな。
でも、それよりも、昨年あの米同時多発テロの起こった直後に海外旅行を考えていた、あの危険予知能力0のあなたの奥様にメールの内容をお伝えくださいませ。あの人のことだから、「今なら安いみたい」って行きかねませんので。
というわけで、我が海外旅行計画は一時保留。 しょんぼりがっくり。
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