人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年10月08日(火) ようやく

ひとつの恋が、終わりを告げた。

出会ってから2年近く、ずっとずっと、友人以上恋人未満の微妙な関係を続けていたけれど、とうとう、私たちの縁は切れた。
その間、ずっと私が彼を好きだったのかといえばそういうこともなく、本命がいたりもしたわけで。彼も一時は彼女を作っていたが、結局は私の元に帰ってきてしまったという経緯もあり。

だけどこの夏、私たちのタイミングは合い、ひとつのハードルをいとも簡単に越えてしまった。そのハードルを越える前に、それなりの助走をつけていたので、本当にヒョッとまたいでしまった。
だけど。

彼にとってはよかったのかもしれないが、私には後悔だらけで。彼と寝たのは「恋愛」というよりも、「好奇心」の方が強かったことを、私は後々知った。

「もう待てない」と彼はメールを入れてきた。自然消滅を狙っていた私は、一ヶ月程沈黙していたのだが、このメールを期に、「もう待たないで」と送った。やり直したいといった風な返事はあったが、無視した。これで何かを送り返してしまったら、また元に戻ってしまうだろうから。

見たらメッセンジャーも削除されていたので、きっと携帯メールアドレスも私の住所もすべてが削除されたのだろう。私もそっと、削除してみた。もう、彼のメールアドレスも住所も、来年の手帳には写さない。

もう二度と、彼とは会わない。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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