人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年10月07日(月) 電子の樹海をさまよう人々

ネット上では、彼は沈黙を続けている。

昨日の続きになってしまうのだけれど、彼の会社の後輩の彼は、あのおかしな書き込みに対し、何の反応も見せていない。掲示板に全文出しっぱなしである。
彼のHPはここ最近活動しておらず、日記等は自己削除され、掲示板のみになっていた。だから、まあ見に行くのは彼と交友のあるものだけで。

書いた本人の方が、一番やきもきしていると思う。

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1日に100通近くのメールが携帯電話に届くようになったら、私なら耐えられない。この彼、今は別れようとしている彼女とまだ実際に会っていなかった頃、実は総勢3名の女性とメール交換をしていた。
またこの女性たち、『フリーター』を自称しているだけあって、時間だけは沢山あったらしい。そのお陰で、彼の携帯電話には3人が代わる代わるメールを入れていた。なんせ、彼がメールを返さなくても、その間3、4通同一人物から届くということで、なんかもう、病的に感じられてしまうのは私だけなんだろうか。

寂しい人が電子の世界でさまよってしまうのは仕方がないことなのかもしれない。私だって、たった一通の彼とのメールのやり取りだけでも、繋がっていると思ってしまう。
だから、人恋しくて出会い系に登録してしまうのも、仕方がないといえば仕方がないのであろう。現実世界での出会いを作るより、待つよりは、よほどお手軽だ。登録したらその日に何十通、何百通とくる世界なのだから。
寂しい男女がうまく出会えればそれはそれでいいのだけれど、片方が下心ばかりだった場合、悲しい結果になる。

考えれば考えるほど、気分は樹海。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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