人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年09月29日(日) 東京タワーがピンク色に光るとき

そのことは2、3年前から知っているのだけれど、一度も見たことがない。

1年に1度、東京の観光名所のひとつである東京タワーが夜、ピンク色になる日がある。その愛称は『ピンクタワー』。今年は10月5日の土曜日。あと一週間くらいだ。(あれ、よく考えてみれば、その日は愛しき我が妹の誕生日だわ)

これは、これは乳がん早期発見啓蒙促進運動の一環で、欧米で「10月は乳がん月間」と決められており、それで10月にキャンペーンのひとつとしておこなわれるようだ。エスティーローダーのHPの乳がん啓蒙促進運動によると、アメリカ、イギリス、フランス、スイス、イタリア、オークランド、アラブ首長国連邦でも、何かしらの建物がライトアップされているようだ。

東京タワーは「あげぼの会」主催、エスティ ローダー協賛とのことである。
ちなみにピンク色は乳がん啓蒙のシンボルカラーなんだそうだ。ピンクリボンもあるようで。ピンクリボン、ほしいなあ。七宝焼きの、ないだろうか。(ちなみに私が今現在持っている七宝焼きのリボンはレッドリボン。これは、エイズ用。)

昔、まだ看護婦をしていた頃、病院で旦那さんの睾丸癌を奥さんが発見した、という話を聞いた。60代のご夫婦だったと思う。長年連れ添って、相手の身体の隅々まで知っていた伴侶が、本人より早く、今までとは違う感触から異常を発見したのだ。これは、そのときはある意味、アダルトなゴシップ的な話題提供として私の耳に入ってきたが、私には、とても感動的な話に思えた。
別に、セックスすることはいけないことではないし、ましてや夫婦なのだし、年いってもゆったりとした愛を育めるのはいいことだと思う。
旦那様が年を重ねるごとに変わりゆく奥さんの身体と精神を労わりながらの行為であれば、いいと思うのだ。
それにしても、私も彼の異常を発見できる女になりたいもんだ。

だから、男性も、一緒にいる女性の乳がんの早期発見の自己チェックにお付き合いくださってもいいのではないかと思う。一応、イラストつきの自己検診法が社会保険健康事業財団にあった。産婦人科でも冊子置いてあったりするから、それ見てやってみてもいいし。
なんせ、AVONの2002年9月15日の新聞広告には、『日本の女性でも12分にひとりの割合で乳がんと診断されている』とあった。怖いよね。で、AVONのHPを訪ねてみたら、女性のためにのページに世界女性健康基金を見つけた。みんな、いろいろやっているみたいだ。

東京タワーがピンクタワーになる日は、彼とはデートできない。ひとりで見に行くのもむなしく、かといって女友だちを誘う気にもならず。

今年もまた、実際を見られないまま終わりそうな予感がする。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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