人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年09月27日(金) 徒然なるままに 〜 恋しくて、秋

◆徐々にまた、それは花咲く過程のようであり◆ 7:38

同じ人に、何度も恋をする。

浮気もしたが、結局私は彼のことが好きで離れられなくて。2年前の11月から、ずっと好きで。そりゃ、同じ程度の『好き』でいられたわけではないけれど、『好き』と『大好き』と『愛してる』を何度も行き来しながらお付き合いしていて。

咲いた花が落ち、また花咲く頃を待つように、恋心も、何度も咲いて何度も散り。
私の花は、また昨日からつぼみがほころび始め、今日は満開のようだ。

あなたが好き。



◆愛しすぎてメールすら打てない◆ 19:37

文章が浮かばぬまま、携帯を持つ指先が震える。

なんでこんな、恋をしていたことに気付いた頃のように、彼のことばかりを想い、落ち着かぬ感情を持て余しはじめたのだろう? 時折息苦しいほど強い想いに支配され、自分では止められぬほど彼を求めてしまう。

それは、決して肉体だけを求めるのではなく、精神的なつながりがあると分かっていながらもまだ貪欲に彼の気持ちを感じたいと欲する感情で。

付き合っている相手なのに、今更ながらに緊張するほどの想いを抱き。

もうにっちもさっちも動けない。



◆なんで涙が溢れくるんだろう?◆ 20:58

悲しいとか、寂しいとか、会いたいとか、そういう感情を抱いている自覚はないのだけれど。

ただ、彼が愛しいと、彼の「すべて」に近いものが欲しいと、そう思ったら、ばたばたと眼から大粒の水滴が落ちた。自分でも驚いたのだけど、心の底から湧いて出た涙は早々止まらなくて。
大事にされていると、愛されていると、そんなこと、知ってる。身をもって、理解させられている。

だけど、突然吹き荒れた愛の嵐は、私を遠くへとさらい。とても遠くにさらわれて、あなたへ連絡できぬその間、メールの返事のない私のことを、あなたはとても心配していることは承知しているけれど。

ひとりでは容易に戻れぬ大波に、私、のまれてしまった。



◆揺れる視界で想いを込めて◆ 22:15

感情のままに打ち込んで、そして、送信ボタンを押した。

急に強い想いにかられて、いつぞやみたいに「今夜会いに行ってもいい?」ってくらいの気持ちになったこと。
この前会ったばかりじゃない、とか、もうすぐ会えるじゃない、とか、自分に言い聞かせようとしたのに、それでもなんか落ち着けなくてどうしようもなくなったこと。
身の内に沸き起こった激しい恋情に混乱してしまい、携帯でメール打とうにも、「おつかれさま」のひと言にさえ指が動かなかったこと。

なんで急に、こんなにあなたのこと好きだって感じたんだろう?
好きなんだと自覚した直後みたいに、なんか、あなたのことしか考えられなくなっちゃって。なんかもう、わけわかんない。

好きすぎて、愛しすぎて・・・感情という名の真綿に埋もれて、もう、うまく呼吸ができない。



◆花はやがて夜をむかえて◆ 23:59

モヤモヤと、胸に募る思いを抱え、ひとり考える雨の夜。

17分間、彼と電話で話しをしたら、ほんのり胸があたたかくなった。
今夜の電話はいつも以上にドキドキして、うまい言葉が見つからなくて、短いけれど沈黙を作り、切ない気持ちで溜息をついたりもした。
それはまるで、付き合い始めの頃のような状況で。だけど、あの頃のように相手の反応に不安を抱くようなことはなくて。

「そっちも雨降ってる?」『降ってるよ』
寒さ運ぶ降り落ちる雨の気候さえも、彼の地と一緒だと思うだけでしあわせで。

早朝から開花した花は、夜の帳にようやく気付き、静かに花びらを重ね合わせ始めた。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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