人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年09月25日(水) あばれ××と戦った夜

間違っても、ムスコじゃありません。こちらは『人生事件』ですので。

先週から引き続きちょっぴり体調不良なので、我が身を労わってあげなきゃと、昨日はスーパーで一生懸命野菜を選んで、『ほうとう』を作ってみた。
『ほうとう』の材料は冷凍庫の油揚げしかなかったので、その他は全部一括購入。袋が重くて持って帰るのに難儀した。
しかも、冷蔵庫の野菜室がいっぱいになった。入りきらないものまで出てきてしまった。だから、しばらく休日の外出予定もないのでおとなしく自炊しなければならないようだ。腐らせてしまうのはもったいない。

・・・もし、『ほうとう』を知らない人がいたら、どうしよう。食人生の大事なところを押さえられていないと、そっと耳打ちしようと思う。だって、『ほうとう』ってとてもおいしいもの。肌寒い季節にはぴったりの、食べただけでしあわせになれる料理だと私は思う。
『ほうとう』・・・それは、山梨の郷土料理のひとつ。

私が『ほうとう』と出会ったのは、以前住んでいた団地で母と親しくしていた近所の奥さんが山梨県出身者だったからだ。「いっぱい作ったから食べて」とおすそ分けされたのが最初だったと思う。
関西生まれ関西育ちのグルメから程遠い彼も知らなかった。昨年、彼と私ととある美女と静岡でプチオフ会をしたとき、美女に山梨県に連れて行かれて食べたのが最初だったという。そのときの彼への説明は「山梨の郷土料理で、具沢山の煮込み平うどんみたいなもん」。正しい説明だった、と今も思う。

『ほうとう』を作るにあたり、スーパーで乾麺『あばれほうとう』を月間お得品198円で購入した。
商品名『あばれほうとう』。発売元は(株)はくばく。
ここ10年ほど、生麺のほうとうもいくつか試したが、この乾麺である『あばれほうとう』に優るものはなかった。『あばれほうとう』は、ネーミングもインパクトあるが味も歯ごたえもよく、私にとって『ほうとう』の神様なのだ。これが現在の居住地の近くになかったら、私は山梨ではない実家の母に頼んで送ってもらうところだった。幸いにして、1番近くのスーパーにあってよかった。

ところで、『ほうとう』でネット検索してみたところ、由来と調理法は新田の庄の中の由来から調理方法が一番もっともらしかった。
あと、この『あばれほうとう』にだけ限る話題ならば、健全堕落の【鍋料理考】2001.11.29とかはくばくを応援し隊!なんかは、個人的には楽しく読めた。

水炊きやすき焼き、豚汁など、具沢山料理ってたくさんある。だけど、具沢山料理の中でも私のお気に入りはやはり『ほうとう』なのだ。うどんが好きな人だったら、まず大丈夫であろう。

『ほうとう』には何があっても、かぼちゃは忘れてはいけない。他に私が必ず入れるのは白菜、玉ねぎ、大根、にんじん、しめじ、長ねぎ、鶏肉、油揚げだ。実は私、じゃがいもとかたる芋とか里芋とかを汁物にするのは苦手で。だけど、同じ穀物でもかぼちゃとさつまいもは平気なんだよねえ。だから、私は『ほうとう』にはじゃがいもや里芋は入れないが、うちの母なんかは好きみたいでよく入れてるので、平気な人には栄養価のことも考えると入れることはとってもオススメ。

で、私の『ほうとう』調理法なのだが、『あばれほうとう』の袋に書いてある作り方は半分しか参考にしていない、おおざっぱなものだ。
とりあえず、湯の分量は書いてあるものより50ccくらい多めにして、鍋で湯が沸いたら適当に切った野菜を全部投げ入れ、野菜類がやわらかくなったら麺を入れ、麺がやわらかくなったら付属のスープを入れて、少し煮込んで出来上がり。
ただ、この作り方だと、かぼちゃの原型があまりなくなる。私はラーメンやうどんの汁は残すが、『ほうとう』だけは全部飲み干してしまうので、溶けたかぼちゃの甘味がおいしいので好きなのだ。溶けた穀類ほど嫌なものはないという人は、ご自分でかぼちゃや里芋の投入時間を調節するといいと思う。
ちなみの私の彼は長ねぎが苦手なので、彼がいるときはねぎ抜きだ。あと、まいたけは残念ながら佐々木(仮)では不評だった。

とにかく、分かってもらえたとは思うが、技術はいらない料理なのだ。要は、どれだけ具を入れるかだけで。
簡単で、消化もよく、身体も温まるし、栄養もあるという、1度にたくさん得ある素敵なお料理『ほうとう』。
どうぞあなたも、お試しあれ。


※なお、(株)はくばくから賄賂はもらっておりません。もらっているのは、しあわせです。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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