人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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観覧車でチュウしないカップルなんて嫌だ。
1年7ヶ月ぶりに、神戸に行った。神戸は私と彼の思い出の地だ。付き合うことになってから初めて行った場所なのだ。 だけど、初めて泊まったホテルは高級すぎたので、私には再びそのホテルに泊まる気にはなれず、ブティックホテルを所望したのだが。
彼の車で大阪から神戸に走り、モザイクに行った。モザイクは想像していたよりも広くて、きれいだった。 お昼ご飯はステーキ屋さん。自炊の多いひとり暮らしだと、ステーキなんてあまり食べない。だから、久々においしかった。顎の調子もよかったんで、彼とにこにこ笑いながら食べた。
で、その後ぶらぶらショッピング街を歩いていたところで、『観音屋』の看板を発見。 「あああああああ!」 と叫んだのは私。昔読んだ小説の中に、この『観音屋』の本店が出ていたのだ。チーズケーキのおいしいお店として、私の気になるお店のひとつだったのだが、神戸にまで食べに行く機会なんてないわ〜、とすっかり忘れていた。 「ここでおやつ」 とねだり、ふたりでチーズケーキを頼んだ。お店の中はカップルだらけだった。私たちは「あそこのカップルも年はなれてそう」とか「あれは中学生かなあ?」などと観察してみた。でも、やっぱり私たちが一番年の離れたカップルのようだった。
私はキューピーのお店でガーゼハンカチを、彼は皮細工の車用のキーホルダーを、購入してみたりした。人ごみであることをいいことにぺったりくっついてみたりもした。
夜は夜で、カップル券を買って観覧車に乗った。小さい観覧車だったけれど、ああだこうだと夜景を指差しながら楽しんだ。 観覧車のてっぺん辺りで、「チュウしよ」と私が彼に詰め寄った。「うん」と私たちはチュウをした。何度もした。で、顔の角度を変えたら・・・隣の観覧車の中が見えた。隣の観覧車でもチュウしていた。男の人とチュウしてる女の人と、やっぱり彼とチュウしている私の目が合った。 「・・・・・・・・・・・」 彼には観覧車を降りてから報告してみた。彼は「観覧車に乗ってしないカップルの方がおかしいやろ」と言った。
それから、ブティックホテルに向かったのだが、彼の運転の荒さに閉口した私と彼がケンカをして、危うく別れになりかねない事態に陥った。だけど、やはり彼が折れ、私たちのお付き合いは続行ということになった。
やっぱりおいしくて楽しかったな、神戸。
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