人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】 日記一覧|past|will
懐かしき、青春時代。 私、青春☆ちょっぴりコメディーな邦画のあの独特のノリが好きで、そういうのによく似合う役者、竹中直人なんて非常にツボな役者なのだ。 あの、微妙に細っこい水着の似合わぬ、でもある意味現実的な男の子たち。わけわからん能天気な女教師(こういうタイプの女教師に出会ったことある)。かわいい顔して力強い想い人。最初は厳しい顔をしていたのに、生徒たちの前に進む姿に納得させられ、最後は理解ある大人になる教師。アフロヘアの男子生徒(某アフロ推進サイトを思い出し、少し遠い眼)。釣堀の魚を持ってきたはずのなのに、何故か水族館勤務のおっさん。わざわざ男と話すときには眼鏡を取る隣の女子高の生徒会長・副会長・書記のお嬢さんたち。 いやあ、楽しかった。 というか、それだけの感想ではない。『ウォ〜タ〜ボ〜イズ』を見てしまったお蔭で、私、高校時代の記憶を思い出してしまった。しかも、恋愛がらみで。 実は私、水辺の生き物。泳ぐの大好きなのだ。間近でだったら泳ぐ姿を見るのも好き。だから、フォームのきれいな人を見ると、目も心も奪われがちだ。バスケットや剣道じゃダメなのだ。泳ぐ姿に惚れるのだ。 高校1年次、私は同じクラスの水泳部員、S水くんを好きだった。苗字まで『水』に関するものだなんて、もうまさに『水辺の生き物』。 でも、今思うと、あれは恋じゃなかったかもしれない。憧憬だったのかもしれない。ただ、普段の生活の中でも彼を見てしまったは、『あんな風に泳ぐ人がどんな生活をしているのか知りたい』と思っていたからかもしれない。 S水くんはそのうちに、同じ水泳部員で同じ学年の私と同名の『奎佐(仮名)』さんと付き合い出した。その『奎佐』さんは、私の中学からの親友と同じクラスだった。だけど、それを知ってもほとんど心動かされなかった記憶がある。本当に好きだったら、もうどうしようもないほど心が荒れていたと思う。 だけど、それとなく周囲には「S水くん好きかな〜」と言っていたので、私の気持ちとは裏腹に、えらく同情されたのを覚えている。ほとんど何のアプローチもしなかったのだから、それもしょうがないことだけど。 竹中直人の思い出といえば、『朱に交わればしゅらしゅしゅしゅ』と奥山和由バージョンの『RAMPO』だ。これは、S水くんの次に好きになった人との思い出にも繋がる。 高校の放送委員会の先輩だったI原が竹中直人好きで、上記の『朱に・・・』の本を貸してくれたり、映画に誘ってくれたりした。 この人とはのちに付き合うことになったのだが、それはまた、別のお話ということで。 映画自体も笑えて面白かったというのに、もうまろやかになった、当時は微妙に切なくて甘かった想いを思い出し、なんだか気分がよくなってしまった。 『ウォ〜タ〜ボ〜イズ』・・・やられたなあ。
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