人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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2002年08月31日(土) |
私の仕事、感情の落込、彼の存在 |
彼の存在に感謝感激雨霰。
ほう、『あられ』は『霰』と書くんだね。はじめて知った。
さて、職業上知り得た他人の人生の、そのやるせなさに凹んで鬱々とした昨日。 食事をしようにも、胸が詰まって食欲が起きず作る気にも買う気にも食べに行く気にもなれず、水分を摂ろうにも、これまた用意するのが億劫だった。アルコールでも流し込もうかとも思ったが、蕁麻疹は身体にまだ健在していらっしゃったので、体温上がればかゆくなるし、悪化する可能性も高いので諦めた。
だけど、仕事の帰り際、「気分転換しなきゃ明日からがまた苦しくなる」と思い、とりあえず駅前の本屋に寄った。活字を追う気にはなれず、まんがコーナーで立ち止まる。 そこの本屋はまんが本にビニール袋を書けていないという珍しいところだ。だから、書店の方には申し訳ないが、そんなにお金もないので立ち読みしてみた。2冊読んだところで、もう感情がいっぱいいっぱいになってしまい、家に帰ることにした。
本屋から家までの道、携帯電話とにらめっこし、何度も彼に電話しようとして自分を押さえた。金曜の夜は同僚と焼肉屋と言っていたのを覚えていたからだ。楽しく飲んでいるときに電話かけたらダメ、と私は自分に言い聞かせ、『今夜、電話してもいい?』とだけメール送信した。しばらくしてからの彼の返信は、『電話してもいーけど、どうしたんやぁ?』だった。私は安心して、メールを閉じたが、その直後、いつもは電話するなんて言わない私なので、心配かけてしまったかもしれないと反省した。
暗い家、炊飯ジャーの中で炊かれたご飯が私を待っていた。お弁当用に朝炊いたものの残りだ。1食分、軽くあった。 冷蔵庫に入れて明日食べるというのもひとつの手だったが、お腹満たさないと身体に悪いと思い、チャーハンを作ることにした。おじやも考えたのだが、野菜を切るのが面倒だった。 一番好きなチャーハンは、長ねぎと焼き豚(又はベーコン)、卵だ。ほうれん草入りも好きだったりする。でも、ほうれん草のストックはなく、長ねぎのみじん切りと焼き豚のみじん切りは冷凍庫にパックで入れていたのでそれを使うことにした。 チャーハンを作り、麦茶と共に食した。味はあまり感じられなかった。それに、かなしみや閉塞感よりも疲労が強く感じられ、感情鈍磨傾向に陥っていることに気づく。そして、それと共に、感覚器の能力までもが低下していることを知った。
気もそぞろに食事を終え、PCを立ち上げる。メール見るなり、また沈んでしまった。奎佐名義でない hotmail に知人たちメールアドレスで同じ内容の重いメールが大量に入っていたからだ。ウィルスメールかなあ・・・嗚呼。すぐさまチャットで知り合った沖縄のちーちゃんに携帯でメール。聞くと、私と彼女の周囲の人はみんな被害に遭っていた。この出来事で、益々凹んでしまった。『new game』と言われても、そんなゲームいやですわな。
9時過ぎ、『帰ったで』という彼のメールをもらい、私は電話をかけた。 「あのね、ごめんね。愚痴になっちゃうんだけど」 と、挨拶もそこそこにその日にあった出来事を、整理できないままに話しだす。彼は『うん、うん』と聞いてくれた。途中泣きだしても、嫌な雰囲気をかもし出すことなく、彼は『奎佐、ゆっくりでいいから。ちゃんと聞いてるから』と何度も繰り返した。
思いつく限りすべてを話し終え、気持ちが急に浮上した。身の内が軽くなったことを感じ、今度は反対に彼が心配になってしまった。もしかしたら、話の内容が内容だっただけに、落ちこませてしまったかもしれない。 「ごめん。気分よく飲んで帰ってきて、この仕打ち」 あわてて謝ると、 『奎佐、全然愚痴とか言わんから、聞けて嬉しかったけど』 と言われてしまった。 『奎佐、あのなあ、何度も言ってるけど、何の為に俺いるんや? 俺はおまえの何なんや?』 「・・・彼氏」 『そやろ? 彼氏がな、彼女がそういうとき、支えてやらんでどうするん? その為にいるんだろが』
彼が自分の側にいると思っただけで落ちつく私がいる。彼がいて、彼と出会えて、私、よかった。
私を好いてくれて、本当にありがとう。
なのに私は、あなたを大事に出来なくて、ごめんなさい。
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