人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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逃げ水に逃げられ、傷心。
ちょっと前、ちーちゃんのバージンブレイクに激怒した覚えがある。 ちーちゃんというのは、チャットで出会ってメッセ・メール友だちになって、オフして友だちになって、今は電話・メール友だちになった沖縄の女性である。学年で言うと、私より一つ下。 ちーちゃんはネット恋愛を繰り返しては、怒って泣いてと忙しい人だ。24時間の大半、ネットの世界で生きていると言ってもいいくらい。
ネット恋愛というのは、立ち上げがほぼ毎日であるかどうかにかかっているような気がする。メールやチャットやメッセで、いつもいつも返事の返ってくる相手。そんな自分と対話してくれる相手を見つけると、人は恋に落ちてしまうのかもしれない。ちなみに、恋人はネット内で、恋の相談に乗ってくれる相手もネット内で、という人も少なくない。 ちーちゃんは自称でも他称でも現実的に暇な人で、頻繁に誰かとメールし、毎晩のようにメッセンジャーを立ち上げてメッセしながらチャットをしている、ネットでの出会い中毒だ。打ち込みも早いので、大抵の相手とは会話もテンポよく進む。だから、その世界ではやたらめったらもてる。やはり、打ち込みが早い方がネットの世界では会話しやすいようだ。
ネットのちーちゃんはとっても魅力的な女性で男性陣が惚れてしまうのもわかるだが、実際の現実のちーちゃんは、おおよそ美人ともかわいいとも普通とも言いがたい容姿である。ネット以外の場所では誰かに告白されたことはないと堂々と言う。だから、ネットの世界でもてだして、彼女の人生はずいぶんと変わってしまったのだと思う。 ちーちゃんは己の足かせだったバージンを喪失させるために、身体目当てとはっきり分かっているメル友を使った。しかも、しょっぱなから避妊なしでするという、無謀なことをしてくれた。挙句、「奎佐、どうすんべー?」と電話してきたんだから世話ない。しょうがないので、早急に産婦人科に行かせ、モーニングアフターピルを処方してもらい、服薬させた。まったく、世話のかかる友人だ。しかもそのメル友とは、それ一回きりで終わったという。当たり前だ。しかし、互いにヤリ捨てという感じなので、どっちもどっちである。
私と出会って1年と10ヶ月程になるちーちゃんは今、顔も見たことのない年下のオトコノコとお付き合いしているらしい。もうすでに、彼女がネット生活を始めてから何人目だか分からない。私と出会った頃は岐阜の男に始まって、大阪、神奈川、鹿児島・・・でまた大坂だったっけ? いや、また鹿児島だったかもしれん。もう、くっついたり離れたりよりが戻ったり別れたり昔の恋が復活したりと忙しいもんで、時々しか話を聞いていないこっちは全然把握しきれていない現状。当事者だって、ちゃんとわかっているのかどうか、謎だ。
ネット恋愛を否定はしない。私の今の出会いもネットだったから。 会えなくても、心の支えができて心が落ち着いて、生活が充実すればいいと思う。だけど、会ったことのない人に対する恋愛感情でやきもきして、強く強く想い過ぎて、眠れなくなったり安定がなくなるまでにはならないほうがいいと思う。 会話の内容から相手に理想を追い求め、会わないうちに妄想はどんどん膨らんでいく。そして、実際に会って激怒したり鬱状態になったり、『本当の相手』が見えなくなってしまったり。 感情コントロールは難しいけれど、どうぞ、自分の意識をしっかり持って。そうしないと、最後に泣くのは自分。
そして私は、泣くことの許されない、ひどい女。人の気持ちを弄んでいる状態。こんな人間もいるのだから、要注意なのだ。
遠くに見えるうちは潤い、あそこに行けば絶対に幸せになれると信じて、近づくと、実はそれは幻だったと知らされる。 それは、顔の見えない恋愛だけに当てはまることでないけれど、ネット恋愛でより起こりやすい現象ではないかと。
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