人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年08月11日(日) 夏の嵐

もしかしたら、無意識に『無反応』『無感動』を装うことで、精神の安定を図ろうとしているのかもしれない。

あれは夢だったわけではない。現実の出来事。
決して無理強いされたわけでも、かどわかされたわけでも、誘ったわけでもない。忘れたわけでも、忘れたいわけでもない。なかったことにしようと思ったことはない。
だけど、『未だ』なのか、今は後悔はしていないようで、自責の念さえもない。

家に帰り、PCを開いて、いつもは見ないMSNの星座占いなんかを開けてみた。
そして、8月のやぎ座の月運コメントを見て、しばし物思いに耽ってしまった。
『今月のあなたは、好奇心が旺盛です。いつものやり方をちょっと変えて、いろんなやり方を試してみたい、そんな気持ちに駆られる時。ささやかな知的冒険でも、大切にしましょう。あなたの周辺が、しだいに活気づいてくるはずです。たとえば、遊び心をもって街に出てみましょう。ふとしたきっかけで、美味しいピザの店を見つけたり、素敵なファッションアイテムに出会えたり。とっておきの書物を手に入れたり。空想は、膨らむばかりですね。恋愛運は、わがままを言ってはだめ。お相手にだって、都合があります。』

自然の流れ、いや、すべては前々から少しずつ、時間は繋がる方向に向かっていたのだと思う。
今回のことは、己の意識と相手の意図が互いの流れを操作していると分かっていながら、単に『そのとき』がきたときに、何もせずに流されただけなのだ。
流れを食い止める時間も頭もあったというのに、暑さを言い訳にゆっくり深く考えることを放棄し、少しばかり自棄の気持ちと好奇心が、衝動的に私を走らせた。

無理に均衡を保とうと『あれは大したことじゃない』と己を謀ろうとすれば、正常範囲に繋ぎとめていた精神はいつからかどこからかほころび始め、内外から腐敗し始める。

だけどきっともう、私の腐敗は始まっている。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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