人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年07月09日(火) ココロの中を水がポチャポチャ

恋だ愛だと燃えるのは、人生のほんの一時のことなんだと思う。

市保健師やってると、ほぼ毎日が赤ちゃんとそのママ天国。妊婦・産婦・褥婦、胎児・新生児・乳幼児と出会う毎日。そりゃ、お年よりとの接触もあるが、その人数を上回るミルクくさい人々。父はあまり登場しない、保健師と母子の交流。乳幼児がいる母は、もう妻や女の座を忘れてしまっているように思います。
しかしねえ、赤ちゃんて本当、かわいいねえ。例え、オムツはずした途端おしっこかけられても、よだれで胸元べたべたにされても、奴らが相手なら、無条件に許せるわ。にたり、っていうか、にやり、って笑われると、もうあまりのかわいさに、ついついぎゅうぎゅう抱きしめちゃう。
そんなこんなで私、自他ともに認める子ども好きなわけで。先輩保健師方には、「佐々ちゃんは2年以内に子どもがほしくて結婚するよ」と予言される始末。今の相手を子の父にしていいもんだか分かりかねている私にそう言われましても、「そうですかねえ・・・」としか返せない。しかも、職場では佐々木奎佐は彼氏なしということになっている。
でも、お付き合いすることと、結婚することって全然違うってことを、あちこちの家庭を見ていてよく理解した気がする。

ふたりして高校中退して子どもを産み育てようと思うほど愛し合っていたはずなのに、ひとつの家庭に収まった途端に結婚生活が破綻したり。
籍入れただけで、最初から別居で8人も子どもをもうけた挙句に離婚してみたり。
19歳年の離れた人と結婚した途端に脳出血で倒れられて、新婚早々相手を介護する羽目になったり。

世の中って何が起こるか分からない。自分の人生に起こる可能性だってあるわけで。
いい人そうだと、この人とならやっていけそうと思ってもだめになることは多々あることで。
だから、子どもほしくても、旦那はどうかなあ、って思ったりして。いやはや。

よく考えてみると、毎日一緒にいる相手にドキドキをずっと感じていたら、ホルモンの出すぎとある種の緊張で、疲れてしまいますわな。そんなんじゃ、同じ屋根の下にいたらうまくいくと思っていたはずのものでも、いかんようになっちまいますわな。神経磨り減っちゃう。
だけど、本当に結婚してみたいのかと問われたら、躊躇する。ひとり暮らしが性に合っていることを思い出してしまったからなんだろうか。実家にいた頃は、仲良し夫婦(両親)を毎日見ていたんで、結婚ていいなあって思っていたんだけど。
必ずしも自分も幸せになれるわけではないことを、いろんな家庭を見て実感しちゃったんだな、これが。

結婚するって、勇気いるね。大冒険だね。ある種賭けだ。
心底、結婚しようとする人を尊敬する。同じ人と結婚しつづける人を尊敬する。
私まだ、結婚はいいみたい。
自分のことで精一杯だわ。
それにまだ、もう少し今の恋を燃やしてみたいし。

でももう、24歳。今年末で25歳。妙齢。
幼稚園が同じだった、23歳で結婚したクミちゃんは秋に出産予定とうわさを聞き、なんか心ざわつく初夏、台風直撃予定日前夜。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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