2016年03月06日(日) |
読売開幕戦 先発メンバー予想 |
筆者は先の当コラムにおいて、セリーグは読売が独走で優勝すると予想した。その根拠は繰り返しになるが、圧倒的な戦力保持である。加えて、監督交代により、原辰徳前監督の支離滅裂な采配が一掃され、選手がリラックスして野球に打ち込める環境が整えられたことを挙げたい。原前監督は例えば、長距離砲の村田修一及び得点打率の高い坂本勇人に犠牲バンドを強いた。彼らは他球団ならば不動のポイントゲッター。犠打はもったいない。高橋由伸新監督が、原が犯した過ちを繰り返すようでは、独走もままならない。
もう一つは、今年は故障者が少ないと感じていたこと。ところがここにきて様子が変わってきた。長期離脱者は、投手陣では昨シーズン手術した杉内俊哉、西村健太郎。開幕に間に合いそうもないのが、肉離れの大竹寛と肩痛のマイルズ・マイコラス。
野手陣では、主力の長期離脱者は見当たらないものの、開幕に間に合わないのが肩痛の阿部慎之助。つまり、先発投手3人、リリーフ投手1人、主力打者1人が故障であるから、他球団なら大ピンチなはずなのだが、読売の場合はたいしたことがない。有り余る選手層で故障者の穴を簡単に埋めてしまう。
投手陣はスコット・マシソンがスターターなのかセットアッパーなのか不明(筆者はこれまでどおりセットアッパーのほうが合っていると思っているが)。マシソンがセットアッパーという前提で先発ローテーションを考えると、菅野智之、アーロン・ポレタ、高木勇人、内海哲也、田口麗斗、、桜井俊貴の6本柱。第一グループ(G)の菅野、ポレタ、高木は強力だが、第二Gは弱い。そこでマシソン先発というプランが浮上したのだろう。しかし、不動の「勝ちパターン」を序盤で確立したほうが、シーズン全体を考えるとメリットが高い。第二Gの先発は2回り(6回)目途に投げさせ、なんとか「勝ちパターン」に持ち込む戦法でいいのではないか。
そこでリリーフ陣であるが、「勝ちパターン」のセットアッパーが山口鉄也、スコット・マシソン、クローザーが澤村拓一となろう。先発第2Gの場合は、7回の1イニングを宮國椋丞、田原誠二、矢貫俊之、戸根千明、公文克彦、今村信貴、中川皓太、土田瑞起、江柄子裕樹・・・らと駒が豊富な中継ぎで賄えばいい。
開幕先発を予想してみよう。相手は昨年優勝のヤクルト。先発は石川雅規だろう。読売は昨シーズン、この石川を打っていない。昨年だめだったから今年もだめということにはならないが、筆者は「石川は打てない」という前提で開幕スタメンを考える。考えどころは、新戦力に期待するということ。つまり、ギャレット・ジョーンズ、ルイス・クルーズを先発させる。もう一つは、打てないという前提で守備を固める。三塁は守備のうまい村田修一である。ということで、開幕メンバーは2案(プランA、プランB)ある。
A案(常識的で、読売の構想をぶつけるもの。右左交互のジグザグ打線) 1長野久義(右)、2立岡宗一郎(中)、3坂本勇人(遊)、4ギャレット・ジョーンズ(一)、5ルイス・クルーズ(二)、6亀井善行(左)、7村田修一(三)、8小林誠司(捕)、9菅野智之(投)
B案(苦手石川に右打者をそろえて圧力をかける打線) 1立岡(中)、2片岡治大(二)、3坂本(遊)、4クルーズ(三)、5長野(右)、6村田(一)、7大田泰示(左)、8小林(捕)、9菅野(投)
さてどうなるのだろうか。
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