2015年02月15日(日) |
日本プロ野球2015シーズン順位予想 |
日本プロ野球(NPB)はすでにキャンプインし紅白戦、練習試合をこなす最終クールに近づきつつある。早いものだ、来週からオープン戦も始まる。
今シーズンの話題は、MLBから黒田(広島)、松坂(ソフトバンク)が復帰したこと。この2人は日米で実績を残した投手。松坂は致命的に近い故障があって完全復帰は難しいと思うが、話題性はある。黒田は現役バリバリのMLB。ストライクゾーンが狭い日本球界でどこまで活躍できるか不安がないではないが、二桁勝利は間違いなかろう。
米球界からは、中島(オリックス)、田中(日ハム)の野手2選手が日本球界に戻ってきた。この2人はMLBに実質的には昇格していないから、松坂、黒田よりは格下になる。それでも2人とも日本球界では実績を残した選手。打率3割前後は堅いだろう。
◎セリーグは広島優勝か
セリーグは混戦が予想される。とはいえ選手層の厚さで他の5球団を凌ぐのが読売であることに変わりない。CSで放送された読売のキャンプ中継(紅白戦)を見たが、2球団相当の戦力を備えている。
セリーグは昨シーズンの順位どおり、読売、阪神、広島の上位グループと、中日、DeNA、ヤクルトの下位グループに二分される。
さて、読売の主な退団及び獲得選手を見ておこう。
(退団) ホセ・ロペス内野手(31)=自由契約→DeNA クリス・セドン投手(31)=自由契約 (獲得) 相川亮二捕手(38)=前ヤクルト 金城龍彦外野手(38)=前DeNA アーロン・ポレダ投手(28)=前レンジャーズ マイルズ・マイコラス投手(26)=前レンジャーズ 堂上剛裕外野手(29)=前中日(育成契約)
FAで大物選手を獲得してきた読売にしては、きわめて出入りが少ないポストシーズンだ。ところが、セリーグは広島を除く4球団に補強意欲が低調で、読売に付き合ってしまった感がある。
セリーグン順位は以下のとおり。
1-広島、2-阪神、3-読売、4-ヤクルト、5-DeNA、6-中日
広島優勝の根拠は、前出のとおり黒田の加入と前田及び伸び盛りの若手という強力投手陣に求められる。投手陣を見るかぎり、広島がセリーグナンバーワン。一方、打撃陣は新井貴浩内野手(37)=前阪神及び広島では外国人最高年俸額契約というヘスス・グスマン内野手(30)=アストロズFAの補強にとどまり、決め手がない。それでも、黒田の男気を買って、広島に優勝してほしい。
阪神も静かなポストシーズンであった。昨年とほぼ同じ戦力で長いシーズンを戦うとなると、せいぜい2位確保がやっとかなと思う次第。
読売の昨年の優勝は投手陣に負っていた。ところがその投手陣がピンチを迎えている。第一は、先発陣に若手投手の台頭が見られないこと。筆者が限界説を唱えた内海に昨年以上の活躍は無理。杉内も超ベテランの域である。先発復帰が噂される西村は抑えの勤続疲労が抜け切れていない。頼みのエース菅野は昨シーズン末、肘の故障で離脱した。菅野の欠陥フォームは、投球数の蓄積とともに肘を摩耗させる。シーズン数が増すごとに悪化することはあっても、元に戻る確率は低い。大竹も同様である。安定した力を発揮できるのは小山くらいか。
リリーフ陣は昨シーズンのスクランブル体制の疲労が残り、昨年以上の活躍を求めるのは無理。紅白戦に登板した抑えのマシソンも身体のキレがなく、球に威力がない。
◎パリーグはオリックス優勝
前出の通り、ポストシーズン最大の話題の1つが、松坂のソフトバンク入団だったのだが、ソフトバンクは、松坂以外にこれといった補強がなかった。その松坂だが、TV映像で投球フォームを見た限り、活躍は難しいと感じた。軸足に体重が乗らず、上体がのめるように前につっこみ、しかも体の開きが早い。いわゆる「手投げ」である。日ハムの二刀流、大谷投手の投球フォームと松坂のそれを比較すれば、松坂の状態の悪さは一目瞭然である。
派手な選手獲得を見せたのがオリックス。トニ・ブランコ内野手(34)=前DeNA、中島裕之内野手(32)=前アスレチックス、小谷野栄一内野手(34)=前日本ハム、ブライアン・バリントン投手(34)=前広島を獲得し、退団したのが、ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)=自由契約くらいだから、相当な戦力アップになった。
パリーグは、日ハムを真ん中に挟んで、オリックス、ソフトバンクの2強と、ロッテ、西武、楽天の3弱にはっきりと色分けされたかたち。中で下位の順位予想は難しく、3球団のどこが最下位になってもおかしくない。下位3球団の順位に根拠はないが、とりあえず以下のとおりと予想する。
1-オリックス、2-ソフトバンク、3-日本ハム、4-ロッテ、5-西武、6-楽天
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