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2012年08月16日(木) 吉田を五輪OA枠で酷使した代償は重い

国際親善試合・キリンチャレンジ杯:日本1−1ベネズエラ>◇15日◇札幌ドーム

日本代表は、地球の裏側からはるばるやってきたベネズエラにホームで勝てなかった。試合内容も悪かった。まず気になったのは、先発メンバーのうち、海外から招集されたFWの香川、岡崎、MF長谷部、DF長友の動きが悪かったことだ。交代出場した細貝も目立たなかった。長友の場合、鋭い動きがなかったわけではないが、試合を通じて動ける身体になっていないようだ。欧州リーグは開幕前のところが多いから、仕方がないか。プレシーズンマッチで活躍していると報道された香川はミスもあったし、シュートにも精彩を欠いた。移動距離の長い遠征を繰り返している最中なので、コンディションが落ちているのかもしれない。

さて、当親善試合の最重要課題はDFの見極めである。来月11日のイラク戦には、DFの今野、栗原、内田の3選手が出場停止となるからだ。まず、吉田と組むCB(今野の代役)の見極めだが、先発した伊野波、交代出場の水本の両選手とも落第。伊野波は何度か裏を取られたばかりか、前の選手に出すパスを何本も失敗してボールを奪われていた。こういう失敗は負けに直結する。水本も動きが合っていない。一方、右SBは、駒野が得点に絡む活躍を見せて及第。

それだけではない、この試合で新たな危機が発見された。五輪OA枠で6試合を戦い抜いた吉田の疲労蓄積が気になる。オランダリーグが開幕して吉田が休みなしでリーグ戦に出場し続けるとすると、イラク戦の頃は疲労のピークどころの話ではない。もしかすると、爆発するかもしれない。故障明けの吉田をOA枠で五輪で酷使したツケが、A代表に思わぬ影響を及ぼす可能性も出てきた。イラク戦では、CBがザックの致命傷となることもある。


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