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2010年06月25日(金) ギャー、イタリアが予選敗退だ

筆者が「優勝候補」と予想したイタリアがグループリーグで敗退してしまった。グループFは、イタリア、パラグアイの2強、スロバキア、ニュージーランドの2弱で決まりだと思っていた。イタリアの敗退を予想した人は、そうたくさんはいないと思う。前回決勝進出の2国(イタリア・フランス)が、そろってグループリーグで敗退した大会というのは、今回の南アが初めてらしい。そういう意味では、南ア大会は波乱のW杯なのかもしれない。

イタリアの敗因は、守護神GKジャンルイジ・ブッフォン、攻撃の中心選手アンドレア・ピルロ(MF)の故障、いわば飛車角落ち、というチーム状態にあったというのが常識的見方かもしれない。だが、イタリアはそんなとき、新星の誕生があって、危機を乗り切ってきたように思う。たとえば、1990年イタリアW杯では、不調のジャンルカ・ヴィアリ(FW)に代わって出場したサルヴァトーレ・スキラッチ(同)が、7試合で6得点マークという大活躍で、イタリアを3位へ導いた。

今回は決勝トーナメント進出をかけたスロバキア戦では守備が崩壊し3失点を許した。2点を返して意地を見せたが、イタリア本来の試合展開ではなかった。イタリアにとって、グループリーグ最大の誤算は、初戦のパラグアイとの引分は仕方がないとしても、2節の対戦相手であるアマチュアのニュージーランドから得点を奪えず、0−0で引分けたことだろう。この引分が致命傷だった。油断、驕り、集中力の欠如、調整の失敗・・・といった部分が敗退の主因だと思う。

もちろん、強豪イタリアから勝ち点1を奪ったニュージーランド、そして、サバイバルマッチに勝利したスロバキアの2国の健闘を讃えることを忘れてはいけない。とりわけ、スロバキアはW杯の真剣勝負で、ジャイアントキリングをやってみせたのだから。


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