サッカーＪ１リーグが半分終わった。順位を見てみよう。折り返し点とはいえ、筆者の予想が外れたのは大分の最下位、新潟の３位であろうが、この２クラブ以外は概ね、的を得ていると思う。
後半戦で大分が順位を上げられるのかといえば、いまのままでは難しい。財政難のクラブだけに、大胆な補強は期待できない。大分降格はほぼ決定的か。
新潟の前半戦の善戦には敬意を表するものの、選手層の薄さが気になる。Ｍ・リシャリデスの好調に支えられているが、彼が故障したとき、チームの危機がくる。新潟の場合は、終わってみるまで、なんともいえない。
Ｇ大阪は７位だが、筆者の予想１３位からみると、善戦しているとはいえる。ＡＣＬから敗退し、前半戦で首位鹿島に勝ち点で２０近く離されている現実を踏まえるならば、欧州、南米等のクラブならば、とっくに監督解任だろう。日本のＪリーグは歴史も浅く、慢性的指揮官不足にあり、西野氏がとどまっているようだ。開幕前に筆者が指摘したとおり、Ｇ大阪の場合、主力選手の高齢化という構造的危機は克服されていない。
西野氏はＪリーグでの実績は十分な監督だけれど、今季の浦和がトライしたように、新しい指揮官、新しい戦力でチームを立て直さないと、来季はもっと悪くなる。関西圏を代表するビッグクラブなのだから、傷の浅いうち（今季中）に西野氏を更迭し、外国人の指揮官を招聘したほうがよい。
〔Ｊ１：０９年シーズン前半の順位〕
1 鹿島アントラーズ（42）
2 浦和レッズ（34）
3 アルビレックス新潟（32）
4 川崎フロンターレ（32）
5 清水エスパルス（25）
6 ＦＣ東京（25）
7 ガンバ大阪（23）
8 サンフレッチェ広島（23）
9 名古屋グランパス（22）
10 京都サンガF.C.（21）
11 大宮アルディージャ（21）
12 ジュビロ磐田（21）
13 横浜Ｆ・マリノス（20）
14 モンテディオ山形（19）
15 ジェフユナイテッド千葉（19）
16 ヴィッセル神戸（18）
17 柏レイソル（12）
18 大分トリニータ（4）
〔開幕前、筆者の予想〕
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