Sports Enthusiast_1

2006年01月21日(土) Jで注目すべきは大宮だ

Jリーグ各クラブの補強が一段落し、キャンプイン、シーズンインを待つばかり。今シーズンのJリーグは、ますます白熱した展開になるはずだ。
戦力補強からみれば、G大阪の主力選手の出入りが激しかった。大黒、アラウージョの2トップが抜け、マグノアウベス(大分)、加地(F東京)、明神(柏)が加わった。もっとも効果的な補強をしたクラブといわれるが、筆者には戦力ダウンにみえる。
もう1つ積極的な動きをみせたのが浦和だ。フェイエノールトから小野を復帰させ、東京VからFWワシントンと左SBの相馬を獲得した。相馬はJリーグの若手の中で、最も注目すべき才能の持ち主の一人だと筆者は思っている。浦和では、三都主とポジション争いをすることになるが、三都主を蹴落とす力は十分にある。浦和はもともと選手層が厚い上、外国人選手の補強も敏速なクラブなだけに、優勝候補の筆頭と考えて差し支えなかろう。
もう1チーム、着々と戦力整備を進めているのが大宮だ。東京VからMF小林大悟、小林慶行、G大阪からFW吉原、柏からDF波戸、土屋、新潟からFW森田を獲得した。新戦力が7選手に及んだ。大宮は咋シーズン後半から、組織的な守備、サイドからのカウンターアタックによる堅実な戦い方をチームに浸透させた。その戦いぶりには、筆者も注目せざるを得なかった。今季も同じ戦い方では立ち行かないので、新戦力の補強により、新たな選択肢を増やす考えだろう。シーズン序盤の大宮の戦いぶりには、注目しておく必要がある。
反対に音沙汰なしと言えるのが、磐田、鹿島、横浜の古豪クラブ。昨シーズン前、磐田は千葉から主力3選手を引き抜いて話題をさらったが、今年は大きな動きが見られない。ハンブルガーSVからの高原復帰もないようだ。
鹿島はクラブ世界一監督を迎えたが、選手をめぐる動きはない。とはいうものの、あっという間に、FW鈴木の海外移籍が決まり、柳沢、中田浩の海外からの復帰と小笠原のセリエA移籍が共に流動的な状況だ。そのため、現時点では、チームづくりの方向性を定めづらいのかもしれない。鈴木が移籍し、柳沢、中田浩二の復帰がなく、小笠原の移籍が決まれば、鹿島の戦力は相当なダウンになる。最悪の場合、鹿島はブラジルから元代表クラスの大物を獲得する可能性もある。
横浜はまったく動きがないに等しい。グラウの退団が報じられているから、外国人FWの入団があるかもしれないが、いまのところ、候補となる大物選手の噂はない。


 < 過去  INDEX  未来 >


tram