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2005年11月11日(金) 大失敗、アジアシリーズ(野球)

「コナミカップ アジアシリーズ2005」は第2日の11日、東京ドームで予選リーグ2試合を行い、ロッテは興農ブルズ(台湾)を12―1(七回コールド)で破って2連勝とし、決勝進出を決めた。12日はロッテ―チャイナ、サムスン―興農の2試合が行われ、サムスンと興農の勝者が13日の決勝でロッテと対戦する。
12日の2試合の勝者はだれが見たって、ロッテ、サムスンで決まりだろうから、興味は完全にそがれた形だ。サッカー東アジア選手権がそれなりの緊張感を伴った地域大会として定着しつつある一方、野球は実力の不均衡性が鮮明になり、大会の失敗が終わる前に明らかになってしまった。
本日(11日)のロッテ―興農ブルズはテレビ中継時間を大幅に余してコールドゲームで終結してしまった。ゴールデンタイムに高い放映権を取得したスポンサー企業は、この大会のあり方に不信を抱いて当然だ。もちろん、冠大会としてメーンスポンサーとなったコナミ社も、本イベントの惨憺たる結果を見て、来年、冠を買い取るかどうか迷うだろう。筆者が同社のマーケティング担当者なら、もっとましなスポーツイベントに金を使う。
アジアのクラブチームの覇者を決定する、という建前は、大会2日目で破綻、メッキが完全にはがれてしまった。この大会を見れば、野球が五輪種目としてふさわしくないことが了解事項となり、五輪に復活することもあるまい。野球は南中北アメリカ、極東アジア(韓国・日本)の限定スポーツとして再認識される。野球がグローバルスポーツのサッカーと比較することはここ当分、100年間はないに違いない。
アジアがこの程度だから、野球の「W杯」の実態は、アメリカ大陸+極東+豪州の大会になりそうだ。そうなると、W杯という命名は誇大宣伝だ。野球がうまくて本業としてやりたい人は、アメリカに集まれ、ということだ。アジアシリーズは、野球がマイナースポーツであることを実証するだけの大会としてして終わる。


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