2005年11月03日(木) |
仰天、サッカー協会人事 |
●あの岡田氏が? Web Hochiによると、川淵三郎キャプテンは2日、レスリー・モットラムチーフ審判インストラクター(スコットランド)と来年の契約を結ばないことを明らかにしたという。当然だと思う。Jリーグの審判を巡る惨状には、眼を覆いたくなる。はっきり言えば、モットラム氏が日本の審判技術の向上に努めてきたかどうかは大いに疑問だ。 同Webによると、川渕キャプテンは後任にピエロ・ルイジ・コッリーナ氏(イタリア)と交渉したが拒否されたことを明かし、「日本人を考えている」と語ったという。となると、SR(スペシャルレフェリー)を定年となる岡田正義氏が有力と見られるが、おいおい、あの岡田氏がインストラクターじゃ、普通の審判までおかしくなるゾ。審判インストラクターという要職が、定年後審判の名誉職じゃ、どこかの国の官僚機構と同じではないか。岡田氏がすぐれた審判なら納得もできるけれど、同氏の迷ジャッジぶりといえば、今年のJリーグ開幕戦における、福西(磐田)の「神の手事件」がとっさに思い浮かぶ。確かに同氏は有名人ではあるけれど・・・ 川渕キャプテンは、「常に世界と接点を持っている人を招く必要はある」と語り、今後も欧州の人材を探していくというのだが、岡田氏を同職におさめるようなことであれば、日本サッカー協会が「審判問題」に本気で取り組む気のないことを証明したようなものだ。そうなれば、田中(浦和)のような犠牲者が絶えない。川渕キャプテン、頑張っていい人材を探してほしい。
●悪い流れが絶たれるかも・・・ Nikkan Sports.Comによると、10月15日の浦和−柏戦で、浦和FW田中が柏DF土屋の危険なタックルを受けて右足首脱臼骨折の重傷を負ったプレーは、ノーファウルではなく警告が妥当な判定だった、という結論に達したことを明らかにした。 1日の審判委員会による検証結果を聞いたJリーグ鈴木昌チェアマンが2日、「(土屋のタックルは)ボールには行っているが、止まれていなかった。警告のプレーだった」と説明したという。 プレーを問題視した浦和から意見書が届いていたが、警告が妥当な判定だったことを認める回答書を送ることになった。また鈴木チェアマンは今後、クラブに対する回答書などを同委員会のホームページで公表するように要望したという。 つまり、土屋にカードを出さなかった主審の“誤審”を審判委員会が認めたわけだ。誤審を犯した主審は反省してほしい。2試合程度の出場停止が妥当だろう。 それはそれとして、鈴木チェアマンの同委員会への要望は、評価できる。同委員会の検証結果の公開については、筆者が当コラムで要望したことでもある。同委員会の情報公開により、それが議論を呼ぶことになる。そうなれば、同委員会もいい加減な検証はできなくなるし、審判も同委員会に「守られる」こともなくなる。サポーターもスポーツジャーナリズムも、審判に対して、選手と同じくらい厳しい目を向けてほしい。やれやれ、これで、悪い流れの一つが絶たれる。 鈴木チェアマン、やりますね。
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