Sports Enthusiast_1

2005年10月23日(日) 良くない傾向が続いている

●やる気がない神戸は解散だ
G大阪が負けて益々面白くなったJリーグだが、良くない傾向が修正されていないところと、みごと修正してきたところに二極化した。下位では神戸と柏が悪い状態を引きずっている。一方、同じ下位の清水、東京Vは、わずかのズレが修正できずに勝てないけれど、選手は一生懸命やっているし、チームの方向性も明確だ。もう少しの辛抱で上向く可能性もある。
まず、悪い代表が、降格確実の神戸だ。きのうは千葉に4−0と粉砕された。運動量、技術、闘志・・・戦うための条件のすべてが揃っていない。チームの進むべき方向が見えないままだ。補強のはずの外国人の働きが悪い。代表経験があるというチェコの2選手だが、見るべきものが何もない。この調子なら、日本人の若い選手に経験を積ませた方がいいくらいだ。チーム全体に活気がなく、戦う集団という雰囲気がない。
神戸は、J2でもJSLでも、とにかく落ちるところまで落ちたほうがいい。そもそも、神戸はクラブ経営に問題がある。当コラムで何度も書いたとおり、サッカーに理解があり、クラブ経営に情熱をもったオーナーに代わるべきだ。

●柏に学習能力なし
またもや退場者を出した柏。川崎のジョニーニョに真ん中を破られたDFが、後からレイト気味に、しかも、ペナルティーエリア内で足にタックルして一発レッド。前節の荒れた浦和戦の教訓を生かしていない。これも前に書いたとおり、柏が退場者を出す試合を繰り返すようになったのは、某氏がコーチに就任してから。闘志、根性ばかりを強調して、基本的技術・戦術を指導できないコーチなど、いらない。柏が下位に低迷しているのは、戦う姿勢が不足している面もあるが、むしろ、チームとしての規律(約束事)や戦術面の意思統一がなされていないからだ。そのことは、当コラムで何度も書いたので繰り返さない。
スポーツマスコミは某氏のコーチ就任を好意的に報道したけれど、結果として、柏のチーム状態は、某氏がコーチに就任する前より悪くなっている。
反対に、監督が代わって連勝している大分だが、大分の選手の当たりが急に厳しくなって勝ち進んでいるわけではない。監督が代わった大分は、ボランチの攻撃参加で攻撃の厚みを増して、FW(特に好調のブラジル人選手)と連携した攻撃が相乗効果を発揮して、点が取れるようになった。蓄積された守備のよさが財産として残っていたため、バランスの取れたチームになってきた。新監督が攻めの姿勢を選手に浸透させ、目指すチームコンセプトを選手が理解し、全体がいい方向に向かっている典型的な例だ。大分のシャムスカ監督と、柏の某コーチとでは物(頭脳)が違う。

●清水健闘、東京Vは惜しかった
同じ下位でも、ダービーで磐田と戦った清水は、前節の大量失点負けを修正し、追いついて引分けた。清水と磐田の選手の能力差は一目瞭然。代表、元代表、有望な若手が目白押しの磐田が圧倒的に有利に見えたが、清水は豊富な運動量と積極的な守備で勝点1を上げた。
東京ダービーのFCvsヴェルディは、2−1でFCが逆転勝ち。負けた東京Vだが、この負けは仕方がない。一生懸命やっても負けることはある。パラグアイ代表の個人技でしとめられた感じ。


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