Sports Enthusiast_1

2005年10月02日(日) 1リーグ制しかないな。

今季のパリーグは負け越し西武が2位に20ゲーム以上の大差の3位でプレーオフ(PO)に出場する。筆者は当コラムで、パリーグのPOの制度的欠陥について何度も書いてきた。リーグ戦で勝率5割を切ったチームが短期戦POでパリーグの王者になってしまったら・・・
今シーズンのパリーグは、いってみれば、ソフトとロッテの2強、西武、オリックス、日ハムの3弱、楽天問題外という構成だった。楽天はおよそ100敗。リーグに参加はしているものの、ペナントレースには実態上、関与していないに等しい。楽天からもぎとった勝利で5割弱の3チームがPO出場を「争った」形になるが、いかにも低レベルで、興味を覚えない。そればかりではない。詳細なデータはないが、パリーグの観客動員数は減少している。人々がペナントレースの興味を失っている証拠だろう。
そもそも、6球団で上位半分の3球団がPOをするという制度に疑問を持たないこと自体が不思議というほかない。大方の日本のスポーツマスコミが、この制度を礼賛した。そればかりか、セリーグも2007年から同じ制度を取り入れると聞いている。
MLBの場合、日本の約25倍の国土と地域の独立性が基盤になっている。そこに30球団以上が分散している環境だから、東西中の3地区の覇者で争うPO制度に意味がある。日本でPO制度を導入するとしたら、1リーグ制で東西2球団のPOだろう。この場合、2リーグ制の日本シリーズの代替になる。せいぜい、その程度の規模で妥当性がある。
パリーグの覇者はソフトだ。ロッテも健闘したが2位。それでいいじゃないか。残りの3球団は戦力を整えて出直してほしい。問題外の楽天は、基本から球団づくりを見直し、プロ球団らしい補強をしてほしい。それができなければ、昨年の大混乱のレベルに戻り、1リーグ制度について、建設的な議論をしてほしい。いまのパリーグの惨状からみて、球団数の減少は避けられない。おそらく、今オフ、西武の身売り話が再燃する。10球団1リーグ制の合理性が見直される。そのとき、POを併せて議論すればいい。


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