2005年10月01日(土) |
阪神優勝、おめでとうございます。 |
筆者は阪神ファンではないけれど、長いペナントレースを制したのだから、お疲れ様でしたとねぎらいたい。今年のセリーグは阪神、中日のほぼマッチレース。途中で交流戦があり、中日が調子を崩した。中日も後半猛チャージをかけたが、とどかなかった。 一人蚊帳の外だったのが読売。高額所得者が並ぶ割に勝てない試合が続いた。読売崩壊については、シーズン中、当コラムで何度も書いたので繰り返さない。オフにチームを徹底的に改造し、建て直しを図ってほしい。 セリーグでは、その読売、広島、ヤクルトで監督が交代する。読売が原の復帰、ヤクルトが古田か。 今シーズで明確になったのは、“投手分業制が確立したチームが上位を維持できる”ということ。TV解説者のコメントを聞いていると、「エースは先発・完投しなければいけませんね」といった声もあるが、時代錯誤もはなはなはだしい。 優勝の条件として次に挙げるのが、“調子のいい選手を使う”こと。やはり、日本の球界には「不動のオーダー」信仰があって、「9人野球」を理想とする傾向が残っている。実力差が開いていたV9時代なら「9人野球」もあり得るが、いまの時代は無理。関連して言えば、“チームに競争意識を植え付け、若い力が勝利のエネルギーに連動する仕組みを整備する”ことが必要。三番目に確認できたのが、“打線の役割の明確化”か。読売が、4番打者を並べて「自由に打って勝つ」野球を目指したのかどうかわからないけれど、そういうチームではペナントは取れない。 こう書いてきて、当コラムで何度も同じことを書いてきたのを思い出す。今年は、読売の悪口ばかり書いてきたけれど、この人気チームはお金ばかり使って結果が出せず、ファンがブーイングを発しない不思議な存在。こういう球団が消滅しなければ、日本プロ野球がプロスポーツとして再生することはないのだと思う。多くの才能をもった若者がプロ球界に身を投じるが、いっそ、米国からプロ人生を始めるほうがいいのかもしれない。日本プロ野球はまちがいなく、退化している。 次回は、「まやかしプレーオフ」で混乱が続くパリーグについて書く予定。
|