Sports Enthusiast_1

2005年09月04日(日) 真面目だが下手だ

Jリーグ、鹿島vs浦和は1位と3位の戦いにふさわしく、いい試合だった。特に、一人少ない中、2点差を追いついた浦和の選手の頑張りは賞賛に値する。だが、こんな熱戦に水をさしたのは、やっぱり主審だった。
この日の主審・柏原は開始早々、浦和のDFにイエローを出してPKをとった。鹿島のFWに対して手を使って倒したという判定だ。この判定の正当性については、TV中継が問題のシーンのビデオを同角度でしかも2〜3度しか流さないので、ビデオでは判断かつかない。反則をとるかとらないかは、主審のセンスだからなんとも言えないけれど、これでPKでは見ているほうはつまらない。あまりにもイージーに点が入ったのでは、サッカーはつまらない。主審に求められるのは、あの程度でPKをとるべきかの判断だが、満員のスタジアムを見れば、ファウルを取らないほうがいい。
次の、浦和のトゥーリオが退場になったシーンは、伏線がある。トゥーリオが抗議をする前に、浦和の選手がファウルを受けながら、味方にいいパスが出ていたので、アドバンテージで流すべきシーンが2〜3度あった。主審・柏原は場面、場面で真面目に判定するが、サッカーの流れが見えていない。アドバンテージで流さずにファウルを取れば、ファウルをした鹿島が逆に有利になる展開に気持ちと頭が働かない。浦和の長谷部が2度抗議をしたが受け入れられず、ついに、トゥーリオが切れた。切れたトゥーリオも悪いが、気持ちはわかる。浦和からしてみれば、ファウルをした鹿島が笛で救われるシーンが2〜3度も続けば、“この審判、きょうは鹿島(ホーム)に勝たせる気なのか”と不信感を抱く。浦和はトゥーリオが退場した後、2点差を跳ね返した。まともな主審でやれば、浦和が勝ったかもしれない。
この試合に限らず、Jリーグではいい試合が続いているのに、それを裁く主審の実力が伴わない。この試合も、イエロー続出の典型的なJリーグの試合になってしまった。
ペナルティーエリア内の判定や、アドバンテージの見極めはは難しいけれど、それができないのなら、Jリーグ(プロの試合)を裁く資格はない。主審・柏原がこの先、Jリーグで笛を吹く気なら、もっともっと、勉強しなければダメだ。


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