| 2005年08月07日(日) |
「巨人軍」を斬る(�掘� |
読売が選手・マスコミに甘やかされ続けた「人気」チームであることを、何度も書いてきた。ところが、神宮でのヤクルト3連戦、夏休みにもかかわらず、空席が目立った。外野スタンドには「意地を見せろ!」の横断幕。甘やかしてきた「巨人ファン」も、マンネリの「応援」ではダメなことをついに、悟ったようだ。 さて、V9の読売といまの読売のチームコンセプトが著しく異なっていることも既に書いた。では、読売の体質を「改善」ならぬ「変質」させてしまったのはだれか――ということになる。読売を変質させた張本人=元凶は、長嶋氏にほかならない。長嶋氏は球界の功労者であり、そのキャラクターから得られる人気は球界で群を抜いている。だが、監督としての能力については疑問が残る。長嶋氏は、各ポジションのナンバーワンのプレイヤーを集めれば、ベストチームがつくれると考えた。しかも、ナンバーワンプレイヤーの基準を打撃実績においてしまった。長嶋氏は読売に、高打率、多打点、多本塁打の打者を集めだした。それを可能にしたのが、FA制度だった。読売は、長嶋氏の方針に従って、江藤、清原、ペタジーニ(退団)らを集めた。ローズ、小久保の入団もその流れに従ったものだ。 新人獲得では逆指名制度によって、アマチュアナンバーワン選手を集めた。ところが、皮肉なことに、読売のチームリーダーになり得たのは、ドラフトで引き当てた松井だった。松井がMLBに流出した後、チームリーダーとして期待された高橋由(逆指名入団)はケガが多く、しかも、リーダーの資質を持っていない。こうして、「ドリームチーム」で常勝軍団を目指したはずが、個人プレーに走る「寄せ集め集団」「金満集団」に成り下がり、現在、下位に低迷している。 読売(=長嶋氏)が目指したチームづくりは失敗した。では、どうしたらいいのか。繰り返しになるが、野手はスピード、パワー、センスを基準に一軍に集め、役割のはっきりした打線を構築する。打つだけの選手は要らない。打って守れて走れることが一軍の条件となる。投手陣は分業制を確立する。「いい投手で先発完投」を考えてはいけない。V9時代のストッパー宮田のように、絶対的な抑え投手を育てる。宮田の武器は外角低めのストレートと落ちるボール。外のストレートで、完璧にストライクが取れる投手だった。そうした抑えをまず確保し、さらに、セットアッパーを右左2枚用意する。先発は中4日・100球程度で5〜6人の候補をリストアップしたらいい。投手のコマとしては、いまのスタッフで十分だと思う。 補充は外国人だが、読売の「海外スカウト」はまるで、能力がないことが今シーズン実証されたので、海外スカウトの専門家を招聘する。 さらに、読売の選手はケガが多いので、専門のトレーナーもいる。トレーナーを無視するような選手は、二軍に落としたらいい。 結局、チームの基本方針を策定する、優秀なGMがいないということか。西武の黄金時代をつくったのは、根本管理部長だった、ともいわれている。ことほどさように、いまのプロ野球は進化し、スペシャリストでなければ務まらないのに、読売はこの流れから、完全に取り残されてしまったのだ。
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