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2005年08月05日(金) 「巨人軍」を斬る(�供�

読売が断末魔の状況を呈している。報道では、昨日の広島戦、清原を7番に置いたところが、清原自身がふてくされたという。結果、「怒り」のホームランを放ったものの、逆転されて勝利に貢献しなかった。今年の読売を象徴するような試合となった。清原が下半身に故障を抱えているのは常識。彼は走れない、しかも、年間とおして出場することができない選手であることは、当コラムで何度も指摘してきた。下半身の故障の主因が、上半身の過剰な筋トレにあることは明白だ。
読売がスピードとパワーを基盤にしたチームに変身するためには、清原は不要だ。いま現在、彼の個人記録を重視して読売首脳陣が彼を起用しているのは「お情け」だろう。「お情け」に応えるかふてくされるかは、個人の資質の問題だが、選手が監督起用に反抗した場合、MLBなら大家の事例のとおり、トレードされる。清原自身が、自分は人気選手で実績ある選手だから、トレードや解雇の対象にならない、と思い込んでいるのならば、まったくの思い違いだし、読売球団・ファン・マスコミが彼を甘やかしている結果に過ぎない。
さて、読売がいわゆる「重い」チーム体質に変貌したのはいつのことからだろうか。V9時代の一番は「赤い手袋」の柴田(中)、二番は小技の土井(ニ)、三番・四番がON(またはNO)で、V9時代の監督・川上が最も悩んだのが5番打者だったといわれている。
群を抜いた天才打者ONの後を誰が打ったらいいのか。ONが敬遠された後、ONを返す打者はだれなのか。他チームから見れば贅沢な悩みとも思われるが、5番打者が並み程度なら、いくらONを擁していたとしても、V9の達成はなかったかもしれない。V9も後期になって、末次が5番に定着した。後期、V9メンバーというと、6番・高田(左)、7番・河埜(遊)、8番・森(捕)、9番・投手となり、ON以外の打者はそれほどの強打者というわけではない。にもかかわらず、相手投手にはいま以上の脅威を与えた。その理由は、打者の役割がいまの読売より、はっきりしていたためだと思われる。V9と現在の読売とはチームの作り方がまったく異なっていたのだ。
そればかりではない。近年、読売が2シーズンリーグ優勝できなかった最大の要因は、松井のMLB・流出だ。推測だけれど、松井はチームへの貢献を優先する選手であり、MLBで証明されているとおり、走れて守れて肩も強い。しかも故障に強い。いま現在、読売は、彼の穴を埋める選手を育てられていないことだけは確かだ。
残された試合、首脳陣が体質改善を目指すのならば、走れない選手を外し、松井のようなバランスのとれた選手を中核にすえ、与えられた役割をはたすことができる選手を育てるしかない。にもかかわらず、いまの読売はダラダラと貴重な実戦の場を浪費している。読売は、二重三重の誤りを犯している。


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