Sports Enthusiast_1

2005年06月20日(月) 快挙

ジーコジャパンがコンフェデで欧州王者のギリシアを破った。本当にいい知らせだ。試合内容、勝因などは二の次三の次、理屈抜きの快挙だ。とにかく、欧州(ドイツ)で欧州王者に勝ったことに意義がある。
欧州はアジアのサッカーをまったく評価していない。にもかかわらず、FIFAにしてみれば、経済発展著しいアジアン・マネーは放っておけない。金満日本、オイルダラーの中東、大市場の中国等々を内包したアジア市場は、成熟状態の欧州市場や、経済的停滞に喘ぐ南米市場よりもはるかに魅力的だ。こうした背景のなかで、W杯出場枠については、南米・アジアが同数の4.5になっている。これには実力で上回る南米諸国及び「実力」を反映したW杯の開催を望む欧州各国が不満を持っている。とりわけ、欧州のアジアに対する視線は冷たい。
しかし、日韓大会で韓国がベスト4、日本がベスト16を確保した流れに続いて、このたびのコンフェデ杯でアジア王者の日本が欧州王者のギリシアを破った。しかも、欧州開催の大会だ。これならば、欧州としてもアジアのサッカーを認めざるを得ないだろう。
W杯におけるアジア出場枠が今後も4.5を維持する可能性は高くなったのではないか。本番のドイツ大会で、日本、イラン、韓国、サウジアラビアが大敗さえしなければ、W杯出場チャンスは減ることだけは避けられるだろう。2010年以降のW杯アジア予選もこれまでどおり、日本、韓国、サウジアラビア、イランを中心にしながら、アジアサッカー連盟に加盟したオーストラリア、進境著しい中国、カタール、バーレーン等の中東勢で4.5枠を争うことに変わりないだろう。


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