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2005年06月19日(日) 監督批判

コンフェデレーションズカップ初戦、日本がメキシコに負けた後、主力選手の一人・俊輔がジーコ監督とヒデを批判した、という報道があった。メキシコ戦のハーフタイム、控室でも大騒動があったらしい。こういう状態では、戦う前から結果はわかっているようなものだ。
川渕キャプテンはチーム内の騒動・ゴタゴタを歓迎する、というコメントを出したらしいが、これも考えられない。川渕氏の歓迎コメントは本音ではなく、おそらく、ゴタゴタ報道の拡大を牽制するための煙幕だろう。
監督批判・ゴタゴタがあれば、該当する選手は主力であろうと控えであろうと、処分があるのが普通だ。W杯日韓大会のとき、アイルランドが主力中の主力、ロイ・キーンを大会直前に代表から外したことは記憶に新しい。ロイ・キーンはプレミア(マンチェスターU)で活躍する大選手。日本代表でいえば、ヒデに当たる存在だった。それでも、チームの規律を重んずるマッカーシー監督(当時)は、ロイ・キーンを外した。それが、チームの規律というものだ。勝つためには、個人のわがまま、規律違反(戦術不履行)、監督批判といった、チームのゴタゴタを見過ごさない。それがサッカーに限らず、チームプレーの鉄則だ。メジャーリーグでは、交代に不服を態度で示した大家が即刻、トレードされた。
ジーコジャパンには3人の監督がいると以前、当コラムで書いた。3人とはジーコ、ヒデ、宮本だが、俊輔も監督に躍り出ようとして、ゴタゴタに発展したようだ。選手の自主性で勝てるなら、監督などいらない、と言ったのはセルジオ越後氏だそうだが、まったくそのとおり。以前、ジーコジャパンは末期症状と書いたけれど、予選突破で問題の本質が見失われてしまった感がある。
ジーコジャパンはアジア予選を突破したけれど、それがトルシエの遺産であることは当コラムで何度も書いたとおり。トルシエ遺産以上の何かがあるかどうかどうかは、いずれわかる。


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