Sports Enthusiast_1

2005年06月13日(月) 休んだほうがいい

プロ野球には、連続試合出場という記録がある。意味のある記録だとは思えないが、記録にこだわる選手や球団は、無理をして代打出場で記録達成をつなごうとする。記録のための記録づくりだ。連続試合出場に意味があるとしたら、結果的に連続出場した場合だけだろう。
プロスポーツという競争社会において、レギュラーを維持することの困難さは、素人には想像がつかない。ケガをしないこと、ケガに強いことが名選手の条件の1つだとも言われる。ならば、その実態のままで記録を更新することが大事ではないか。こそこそと、最終回に代打出場して記録を更新したとしても、自分は大記録保持者でございます、と胸をはれるものだろうか。
筆者は個人記録にあまり、興味がない。団体競技の場合、たとえば野球の投手が200勝にこだわるけれど、投手分業制の今日、先発投手に与えられる勝利投手という記録が貢献度という実態を反映していると言えるのだろうか。本塁打にしても、試合に勝ってこその本塁打の価値だろう。
筆者は専門家が選ぶMVPこそが、選手の真の価値だと考えている。たとえば、イチローがヒットの本数で大リーグ記録を更新しても、彼の属するマリナーズがいい成績を残せないのならば、ムダ打ちとは言わないが、すなおに喜べない。
団体競技であっても個人が記録を意識することによって、それがモチベーションとなり、技術向上や勝利への貢献に結びつくのかもしれない。そういう面を否定はしないが、個人記録保持者を無条件にリスペクトする気持ちにはなれない。


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