Sports Enthusiast_1

2005年06月08日(水) やれやれ

すったもんだの北朝鮮戦は日本が2−0の圧勝。北朝鮮の反撃の弱さに拍子抜け。終わり良ければすべて良しの格言通り、日本は開催国ドイツを除いて世界で最も早い予選突破国になった。かくもおめでたい日なのだから、ジーコジャパンの批判もやめておこう。
それにしても、アジア予選最大の難関と思われたバーレーン、北朝鮮のアウエー2連戦――北朝鮮戦は平壌からバンコクに開催地変更されるというハプニングはあったものの、意外や意外、両チームとも歯ごたえがなかった。理由は定かではないが、バーレーンは、有力選手が近隣諸国のプロチームにスカウトされ、各国リーグ戦で消耗してしまった、と報道されている。北朝鮮はどうなのか。主力選手がケガ、出場停止でベストメンバーが組めなかったと言われている。アジア勢は近年、台頭著しいと言われながらも、選手層の薄さという問題を抱え、代表チームを長期間にわたり維持していくノウハウが確立していなかった。日本サッカーは少なくとも、バーレーン、北朝鮮よりは、総合力で上回っていた。北朝鮮戦、レギュラーのヒデ、三都主、俊輔が出場停止、加えて、小野、高原がケガにもかかわらず、彼等の代役が主役以上の結果を出した。このことから、「固定メンバーの熟成」よりは、「調子のいい選手の抜擢」により、「多様な組合せ」を使いこなすことが、代表チーム運営のセオリーだと言っていい。雨季のバンコクで、90分走りきれた選手のスタミナも勝因だろう。
ドイツ大会予選は、代表運営にとって数々の教訓を残した。海外組と国内組、組織と個人、4−4−2と3−5−2、自由と規律・・・筆者は、アジア予選を突破したからと言って、これらの答えが出たとは思っていない。


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