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2005年06月06日(月) 藤田が名古屋とは、

意外な結末なので驚いている。報道によると、年俸は推定1億1000万円で、日本代表GK楢崎(名古屋)の1億円を上回るJリーグ日本人最高額とのこと。
筆者は、藤田は最初にオファーを出した浦和に移籍するものだとばかり思っていた。ところが、その浦和は、契約を残して移籍する際に発生する違約金で折り合わず、一方の名古屋は、磐田が設定した違約金1億5000万円を満額で用意。藤田中心のチーム作りも約束したという。
筆者はもとより、Jリーガーの価値が高くなることに異論はない。「大物」と呼ばれる選手がリストラではなく、ニーズに従って流動化することはいいことだと確信している。Jの全クラブがこれまで以上に、保有している選手の有効活用に努めてくれることを望んでいる。そういう意味で、藤田の移籍はJリーグの中では、良い流れだと思う。
藤田の名古屋移籍は、総論としては誠に結構なのだが、では浦和のトップ下の人材不足が解消されたのかといえば、そうではない。浦和といえば、エメルソン、田中(達)、永井の3トップ(FW)、三都主、山田のサイドハーフは日本代表クラスだし、ボランチの長谷部、鈴木も若手のホープ。こうなると、どうしても全日本クラスの司令塔がほしくなる。現在ケガで手術を予定しているという小野が帰ってくることもあり得るのかもしれないが、いまのところ、それを予感させるような報道はない。
となると、アルバイ、ネネのどちらかを削って、外国人を呼ぶしかないのかとも思う。浦和は欧州と太いパイプを持っているとも言われており、千葉のように、東欧の代表クラスを呼ぶ手もなくはない。ブッフバルト監督を含めた、浦和のフロントがどんな選手を獲得するのかも楽しみの1つだ。もちろん、一度ボランチに下げた長谷部を、トップ下に戻す手もなくはない。ただ、山田のトップ下というのは、適材適所とは言いがたいように思えるが。


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