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2005年04月25日(月) この主審はひどすぎる

前節、広島vs川崎の後半10分すぎ、アウグスト(川崎)は、主審・砂川の目の前でチャージに入ったs茂原(広島)に対して、エルボーを見舞った。主審・砂川はそのプレーを目の当たりにして、ファウルなしの大きなジェスチャー(パフォーマンス)をして、流した。当然、茂原はピッチに倒れゲームは中断した。しばしのロスタイムの後、立ち上がった茂原が主審に抗議をしたが、受け入れられるはずもない。
川崎の左サイドのアウグストは、茂原とマッチアップして思うようなプレーができず、再三、イライラした態度を見せていた。主審の本来の仕事は、イライラするアウグストに冷静さを求める言葉を発すべきだった。イライラして熱くなった外国人選手にカードが出せない主審が、Jリーグで笛を吹いているとは情けない。ほかにも首を傾げざるを得ない判定があり、解説者のK氏も「ちょっとわかりませんね」と解説に苦しむ次第。
守備にまわってしつこくからむ相手選手にエルボーを見舞うのは、一発レッドの対象だ。遅延抗議や判定に抗議した選手にはイエローを連発する日本の審判だが、肝心のラフプレーを見逃すのでは、審判の権威もなければ、主審の資格もない。
Jリーグの今シーズン、審判団の判定基準が問われている。まず、イエロー、レッドと、カードを出す基準が曖昧だ。さらに、ハンド、ラフプレー、遅延行為、審判に対する異議申し立て、シミュレーション(ダイビング)、オフサイドに係る判定基準について、理解に苦しむケースが少なくない。
ついては、Jリーグは審判団の評価基準をサポーターに向けて公表し、点数制度等で審判の評価を掲示してほしい。同時に、スポーツジャーナリズム、とりわけTV(中継)メディアは、微妙な判定について、何度も再生VTRを放映してほしい。
何度も書くことだけれど、ゲーム中の判定は神聖にしてなんぴともそれを覆すことはできないけれど、審判それ自体が神聖なわけではない。審判は選手と同様、いやそれ以上に適正な評価基準をもって評価されるべきだ。むろん、審判の誤謬、誤審については、厳しい処置が下されるべきだ。そうしなければ、Jリーグ――日本のプロサッカーは、足元から瓦解する。


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