Sports Enthusiast_1

2004年06月04日(金) 遠回り

U23日本代表vsマリ代表、イングランド代表vs日本A代表の2つの代表試合を仕事の関係で見損なった。とりわけ後者については、3点差以上の大差で日本が負けると予想していただけに、アウエーで強豪イングランドと1−1で引き分けたことには、正直言って驚いている。試合を見ていないのでなんとも言えないけれど、私の予想はとにかく外れた。日本代表の選手並びに関係者の皆様、スイマセン。
さて、A代表の欧州遠征の結果は、ハンガリー●、チェコ〇、アイスランド〇、イングランド△――の2勝1敗1引分。アウエーの戦いとしては、まずまずだ。
この遠征の特徴は、�‘�本のエース・中田、FWの中心・高原の不在、�■魁檻機檻欧悗硫鶺◆併暗埃腓�左SBから左SHに戻ったこと)、�I�調した小野の復帰――の3点が挙げられると思う。しかも、結果的には、この3点がすべて善循環的に作用した。
中田抜きの攻撃の基点はボランチの小野とトップ下の俊輔の2点だが、とりわけ小野の判断の良さが目立った。得点に絡むボランチからのパスとしては、GKと相手DFの間、左右のオープンスペースに開くパスの2通りがあるが、小野の出すパスはいずれも、味方の選手の気持ちと動きを理解したタイミング、スピードをもっている。まさに「絶妙」という表現ががふさわしい。
このたびの遠征では、小野のパスを受ける攻撃陣にスピード豊かな選手が揃った。走力のある玉田、本山、そして、瞬発力のある久保のFW陣、サイドには三都主、加地がいる。つまり、中田が外れることにより、ジーコ監督が就任当時うたった「黄金の中盤」が崩壊し、そのことが逆に幸いに転じたのだ。そればかりではない。ジーコ監督がこだわった4バック(三都主のSB転向)が採用されず、逆に攻撃と守備のバランスが良くなった。更には、ジーコ監督が力説した「固定メンバー」よりも、調子の良い選手の起用が好結果につながった。言ってみれば、ジーコ監督が掲げたチームの形が壊れた結果として、日本代表の望ましい形ができ上がったことになる。その形は、ジーコ監督が批判し続けてきたトルシエ前監督のそれなのだ。
私はいまの日本代表に対して、戦術面における規律と結束力と組織力とをさらに高めることができる指導者がいれば、日本代表はもっと強くなると確信している。トルシエの後任者が「トルシエ」に反発せず、「トルシエ」というグローバルスタンダードを発展的に継承していれば、現在の日本代表の形はもっと早く固まったと思っている。日本代表は、2年間、思わぬ遠回りをしたものだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


tram