| 2004年05月31日(月) |
レベルの低い親善試合 |
サッカー国際親善試合、アイスランドvs日本が、英国で行われた。アイスランドは6月に開催される欧州選手権には予選敗退しており、出場しない。アイスランドの代表選手の多くは、英国リーグ(プレミア、一部等)で活躍しており、この時期はリーグが終わったばかり。選手のコンディションはよくない。選手のモチベーションを敢えて探すならば、06年W杯ヨーロッパ予選開始に向けて、代表レギュラーの座を確保するといったところだろうか。 試合として体をなしたのは、前半45分だけだ。後半開始にどちらも大幅に選手を入れ替えたので、練習試合のような雰囲気に流れた。 日本が遠征先で2点を入れたのは収穫である。これまで得点力がないといわれていただけに、FW久保が欧州の中堅どころから得点したのは評価できる。もちろん、久保に絶妙のパスを出した小野を評価しなければいけない。小野のパスは守備ラインから、相手DFの裏側に測ったようだった。判断力、強さ、コース等、ワールドクラスと言っていい。 小野と久保がどれだけの時間をかけてコンビネーションの練習をしたのかといえば、おそらく、ここ数試合、2人が代表に同時に選ばれたときだけだろう。コンビネーションの形成とは、時間をかければそれだけで熟成されるものではない。感性と言ってしまえば抽象的すぎるけれど、運動選手のアンテナ――その感度の鋭さのようなもので形成されるように思う。 アイスランドは、チームとしてはお粗末である。荒っぽくパワフルではるが、それだけではサッカーは勝てない。技術はないし規律もない。アイスランドの得点はFKからだった。日本がリスタートに対する守備がうまくないため、得点になった。それ以外は、ハイボール、ドリブル、クロスに合わせた飛び込み、と戦法はシンプルだ。後半、アイスランドは退場者を出したが、ボールを支配できないイライラからだろう。こんなチームに負けなくてよかった。 日本の後半の攻撃もひどかった。4バックに替え、退場者を出したアイスランドに5人(鹿島アントラーズの鈴木・柳沢・本山・小笠原のセット+ボランチもしくはSB)で攻めたが、決定機をすべて外した。後半は鹿島アントラーズの同窓会。海外失格組の鈴木・柳沢は遠からず鹿島に復帰すると思われるが、二人を鹿島国内組の本山・小笠原と組ませて、融和を図ったか。Jリーグのための予行演習だとしたら、代表の私物化だ。 この試合に限れば、俊輔はコンディションが悪いように見えた。いまのままだと、中田の代役(トップ下)は無理だろう。中田(欠場)の穴を埋めるのは、藤田もしくは小笠原の方がよい。 何度も同じことを書くが、三都主は左サイド(ハーフ)の方がよいことが、この試合でより明確になった。そもそも、中盤に人材が厚い日本代表の現状を踏まえるならば、3−5−2が自然。SBを急造でつくるのは無理な話である。 明日のイングランドホームのイングランド戦に対する期待は、私にはない。スタジアムの雰囲気もこの試合とはまったく違うだろう。3点差以上の大差で負けると予想するが、どのような結果に終わろうと、貴重な経験として受け止めるしかない。
|