きのうは五輪代表同士のギリシアvs日本があった。ギリシアホームだが、TV中継で見る限り、スタンドは改修中、バックスタンドは無人、ギリシアのサポーターがいったい何人集まったのか。ギリシアのようなリーグ戦に関心の集まる国では、フレンドリーマッチ、しかもU23のような若者の代表戦には、ファンが集まらない。日本における五輪最終予選壮行試合(同じフレンドリーマッチだが)と比べれば、スタンド風景の寂しさは想像以上だ。もっともTV中継での印象だから、実際は盛況だったのかもしれないが。 お互い、勝ち負けは関係ない、日本にしてみれば、五輪を前にした――受験生が本番の試験の前日に会場に行ってみる――下見のようなものだ。芝の深さ、グラウンドの硬さ…諸々の情報が入手できただろう。 一方のギリシアも強化試合は必要だ。アジア予選を勝ち抜いた日本とのフレンドリーマッチは、アジア勢の実力を計る絶好の機会だ。開催国は予選がないから、代表強化試合で仕上がり具合をチェックする必要がある。 さて、試合内容は、日本のほうがはるかによかった。ギリシア五輪代表はコンビネーションは悪いし、組織力もない。後ろからしかも、足首に入るタックルなど汚い反則が多い。ほんと〜に、クソみたいなチームだ。こんなチームには負けてほしくない。だが、審判はしっかりホーム有利の判定で、ギリシア1点ビハインドのロスタイムはなんと、5分。その5分で日本は1点を返され、1−1のドローに終わった。調整不足で、チームとして体をなしていないチームにロスタイムで追いつかれ勝ちきれないところが甘さだ、と言いたいところだが、これがサッカーの恐ろしさでもある。 ギリシアの五輪チームとしての実力はまだまだ。新聞報道によれば、ギリシア五輪代表監督は、「リーグ戦真っ最中で、五輪チームは未完成」というような意味のコメントを出したという。開催国でありながら、リーグ戦の方が五輪代表より優先するのか。いくら、予選がないとはいえ、本番まで数ヶ月。この時期、未完でいいのだろうか、と思うくらい五輪への関心度が日本より低い。ギリシアといえば五輪発祥の地。それでも、若者の代表のサッカーなど、世界各国から集まろうが、どーでもいいやというのがギリシア国民の最大公約数か。ところ変われば…というほかない。でも、五輪本番になれば、われを忘れてホーム・ギリシアを応援することは間違いない。そして、負ければ厳しい批判・非難が待っている。それが、普通のナショナルチームとサポーターのあり方なのだろう。 ギリシアに比べれば日本代表はどの年齢でも、恵まれている。代表チームへの関心が日本以上に高い国は、世界広しといえども、そうなはない。代表チームへの国民の偏愛は異様なのであって、日本代表は恵まれているが、その一方、厳しさがない。日本のサッカー風土を理解することは難しい。
|